スポーツ振興の神で有名なのは「亀戸香取神社」ですが、その近くにスポーツ振興・足腰健康の神を祀る「亀有香取神社」もあることはご存知でしょうか。 2つの神社は距離にして約8kmほど。このルートをランニングコースとした「開運ラン」があると聞きつ…

 スポーツ振興の神で有名なのは「亀戸香取神社」ですが、その近くにスポーツ振興・足腰健康の神を祀る「亀有香取神社」もあることはご存知でしょうか。

 2つの神社は距離にして約8kmほど。このルートをランニングコースとした「開運ラン」があると聞きつけ、ランニング完全初心者である編集部O(筆者)と、フルマラソン完走経験者でもあるインターンの編集部Kが挑戦してみることにしました。

まずはランニングウエアを買うところから

 軽い気持ちで引き受けた初ラン。本当に何もかも初心者でしたので、まずはウエアを買うところから始めました。なるべく安く済ませたい……と、ユニクロやGU、H&Mなどを回りましたが、時期が時期だからでしょうか、スポーツウェア自体あまり置いておらず、最終的にもっとも品揃えが豊富だったForever21で購入しました。ゲットしたアイテムは以下の通り。

・ランニングパーカー 2,790円⇒1,395円(税抜)※50%off
・ランニングレギンス 2,290円(税抜)

 真冬の12月半ばでしたが、パーカーの下はヒートテックかTシャツでOKと聞いたので、この2点のみです。あとは靴下とランシューズさえあればすぐに走り出せます。

「道に迷いそう……」ランコースをチェックしよう

  ウエア問題を解決したところで、次なる問題はランニングコースの設定。亀有香取神社と亀戸香取神社間をgoogleマップで眺めていたのですが、絶望的に方向音痴である筆者、早々に諦め、しっかり者のKちゃんにすべてを委ねます。日頃からランニングに勤しんでいる彼女は、地図サイトで有名なマピオンが運営する「キョリ測」というアプリで、ルート確認や消費カロリー計算予測を行ってくれました。

▲「キョリ測」でルート検索。

ほかに必要なものは?

  ウエアのほかには何が必要なのか、具体的なイメージがとんと湧かなかった筆者に、Kちゃんがそっと「必要なものリスト」を作成してくれました。

◆必要最低限の服装
・ランニングウエア上下
・ランニングウエアの下に着るインナー(半袖あるいはヒートテック)
・靴下
・ランニングシューズ

◆必要なもの
・スポーツドリンク
・手袋

◆あるといいもの
・ワセリンやリップクリーム

 イヤーマフやネックウォーマーは、気温が低い日や寒がりな人はとり入れるとよさそうです。走っていると唇が渇いてきますので、女性であればリップクリームも持っておくと安心。一応タオルも持っていきましたが、その日は使用しませんでした。

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朝10時、亀有駅で待ち合わせ

  そういえばランニングの前って、なにを食べればいいんだっけ? 「朝ラン時の朝食、いつ食べるのがベストなの?」を読み、バナナとヨーグルトにしようと考えていたのですが、なんだかんだでバタバタとしてしまい(ウエアが擦れないよう全身にベビーパウダーをはたいていたのが原因だったと思います)、結局コンビニで「ミニッツメイド 朝バナナ」を買うことに。亀有駅でKちゃんを待ちます。

▲亀有香取神社は南口方面。

 亀有駅といえば、あの国民的漫画「こち亀(こちら葛飾区亀有公園前派出所)」のモデルになった土地ではありませんか! 駅前に設置されている両さん像を見て、遅ればせながら気づきます。朝バナナだけでは足りない……駅前にあった和菓子屋さんで、かりんとうまんじゅう「亀万寿」を購入します。非常に美味しい。亀有駅周辺をランニングする際は、ぜひ買ってほしい一品です。

▲さすが亀有駅、お巡りさんをすごく見かけました。

▲カリッ、しっとり。亀万寿。

 ラン前の糖質摂取は完璧。Kちゃんと合流し、亀有駅から徒歩5分程度の場所にある、亀有香取神社からスタートすることにしました。荷物が多い人は、駅前のロッカーに預けることもできます。

▲憧れのラン女子に!

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スポーツ振興、足腰健康の神「亀有香取神社」からスタート

  ここ亀有香取神社も、スポーツや健康のご利益がある神社です。こち亀本編でも何度も登場し、キャラクター絵馬もあります。

▲こち亀ドラマで両津勘吉役を演じた香取慎吾さんはじめ、主演メンバーも絵馬を奉納しています。

▲「キャプテン翼」作者の高橋陽一先生も葛飾区出身。

▲亀の銅像がおりました。狛犬ならぬ狛亀?

▲恋みくじを引く。神仏に祈れば恋愛運は完璧のようです。

 ウォーキングとストレッチを軽く行い、さっそくスタート。ランニング女子であるKちゃんは慣れた様子で走り出しますが、その速度に戸惑います。

O:速くない?
K:えっ、速いですか?

 少し速度を落としてもらいます。話しながら走っていると疲れるので無言がいいのかと思いきや、会話をしながら走ったほうがあっという間だと聞き、女子トークに花を咲かせます。スポーツドリンクは片手に持ったまま走るものなの?

▲平日のお昼に荒川沿いを走る。気持ちいい!

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5分も経たないうちにさっそく疲れてくる

  走り出してから5分も経過していないにもかかわらず、早くも疲れてきました。持久力に不安を覚え始めます。「いま何km?」「もう少しで1kmですかねー」。今回の神社ランの距離は約8km。あと7km以上もあるのか……現実逃避を始めて景色を見ると、雲一つない素晴らしい青空が視界いっぱいに広がっていました。光を受けてキラキラと水面を輝かせる川。この日は比較的気温も高く、まさに絶好のランニング日和でした。

▲川沿いをロードバイクで走る人の姿もちらほら。

 半分を走ったあたりで、膝の裏あたりが少し強ばってきます。「膝の裏が痛いよぉ……」と泣き言を訴えたところ、「足が動かなくなったら、腕を思いっきり振るといいですよ!」というポジティブ発言をいただいたので、言われたとおりに腕を振ります。不思議と、足もつられて動き出しました。

 やがて、大きな橋の上を一直線で渡るコースに差し掛かります。広々とした道で景観もよかったため、まるで海外の道路を走っているかのような気分に。「海外だったらもっとラン中の人とすれ違うだろうね」「向こうの人のフィットネスウエアって、露出すごすぎだよね」会話を楽しんでいるうちに、スカイツリーが見えてきました。確実に進んでいます!

▲スカイツリーが近い。

 赤信号のときに少し休みつつも、足は重く、膝裏あたりの痛みも顕著になってきます。それでも、あと少しで到着という希望を胸に走り続けます。フルマラソンを走る人ってすごい……ウルトラマラソンとか、脚が取れちゃうのでは……。

念願のゴール! 亀戸香取神社に到着!

  「あっ、そろそろ到着です!」。その言葉に前方を確認すると、神社らしき石壁が。おお……! やっと着いた……!

▲スポーツの神に会いに来ました。

 スポーツ振興で有名な神社「亀戸香取神社」に到着しました。意外と、息切れやわき腹が痛くなるということはありませんでしたが、やはり膝裏の強ばりと足の重さがすごい。とはいえ、意外と8km走れるものですね。一人だと甘えの心が出てしまい、きっと3kmあたりでいったん挫けていた気がします。初心者は誰かと一緒に走るか、最初は3~4km程度から始めるとよさそうです。

▲スポーツマンっぽい人がちらほらお参りに来ていました。

次ページ:あのオリンピアンや、有名アスリート選手も

 オリンピアンをはじめ、著名アスリート選手なども祈願に足を運んでいるらしく、MELOSでも取材をした山田ローラさんのサインも飾られていました。

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▲アスリート選手や芸能人も多く参拝しているようです。

▲ひとまず撫でておきました。

▲勝ち運、勝負運祈願をしておきました。

▲境内の白い石は持ち帰ってはいけません!

 念入りにストレッチをしないと明日死にそう。膝の上に片足を乗せて腰を深く落とし、そのまま前のめりになるストレッチをおすすめされたので、よろけながらも行います。このストレッチ、明日の筋肉痛を軽減してくれるそうです。

初ランニング、終了!

  走っている最中はキツさもありましたが、走り終えた後は気分爽快。ランニングウエアも買ったということで、今度は一人で4kmランニングからチャレンジしてみよう。ラン女子への一歩を踏み出しながら、帰りはすき焼き定食をいただき、幸せを噛み締めました。運動した後のごはんは美味しすぎる!

▲五穀米は少なめにしましたが、その後、寿司をたらふく食べました。

 余談ですが、その日の夜は膝裏の強ばりがピークに達し、某お掃除ロボット以下の速度でしか移動できなかったのですが、お風呂に浸かったあとからぐんぐん回復。寝る前のストレッチとマッサージの効果もあり、翌日はなんとか普通に歩けるレベルにまで復活しました。やっぱりお風呂ってすごい……! 入浴への信頼度が高まった日でもありました。

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 脚がバッキバキになりながらもなんとか完走した「開運ラン」。縁起モノ(?)ですので、ぜひみなさんも、2018年はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

<Text & Photo:編集部>