サンフランシスコ・49ナーズが生まれ変わろうとしている。昨季スーパーボウルに進出したアトランタ・ファルコンズで攻撃コーディネーターを務めていたカイル・シャナハンがHCに就任。それでもシーズン初勝利をあげるのに第10週までかかり、2013年を最後にプレーオフ進出がないチームの低迷期はまだまだ続くかに思われた。

しかし、第13週のベアーズ戦から4連勝。特に第16週には今季最高の守備を誇るAFC南地区優勝の覇者、ジャガーズ相手に44対33で勝利した。

立役者となったのは第13週から先発QBとなったジミー・ガロッポロだ。10月31日にペイトリオッツから2018年のドラフト2巡目とトレードする形で獲得。当初はシャナハンHCの方針で今季中の先発予定はなかったが、QB C.J.ベサードの負傷を受けて先発の座に就いた。ジャガーズ戦では30投21回成功242ヤード2TDを投げて勝利に貢献した。

「ガロッポロが先発するようになってから選手の動きが良くなった。お互いを信頼する固い絆で結ばれた集団になりつつある」

シャナハンHCはジャガーズ戦後に、ガロッポロを媒介にチームに一体感が出てきた手応えを感じていた。

「来年はスーパーボウルも勝てる」(RBカルロス・ハイド)

「フットボールがまた楽しくなってきた」(LTジョー・ステイリー)

選手たちにも活気が戻ってきている。

スタッツに目を向けると、第12週までは平均パス獲得ヤードが221.8ヤードだったのに対し、第13週以降は平均298.25ヤード。これは平均パス獲得ヤードで1位のペイトリオッツ(282.3ヤード)を上回っている数字だ。平均得点も17点から27.5点に向上。こちらは5位相当と、攻撃面ではトップクラスのチームになったと言える。また、ジャガーズ戦で44得点を挙げられたのは、それまで7回しかインターセプトを記録していなかった守備陣が3回のインターセプトを演じ、そのうち1回をリターンTD、残り2回も有利なフィールドポジションに繋げたことが大きかった。

来季、サラリーキャップまで1億1千万ドルの余裕を残しており、1位のブラウンズに次いで2番目にキャップスペースの多いチームとなっているのも強みだ。ガロッポロに加えて大型補強も予想される来季の49ナーズに期待が集まる。