
秋広は移籍先のソフトバンクでも、今季は1軍出場なく終わった(C)産経新聞社
ソフトバンクは10月26日、秋広優人と来季の支配下契約を結ばないと発表した。
東京・二松学舎大付高から2020年ドラフト5位で巨人に入団。201センチ・107キロと恵まれた体格で、松井秀喜新監督が着けた背番号「55」を継承するなど、本格覚醒が期待された。
23年には121試合で打率.273、10本塁打、41打点とキャリアハイの成績を残すも、レギュラー獲得はならず。
25年5月に大江竜聖とともにリチャードとの2対1の交換トレードでソフトバンクに加入した。
1年目は22試合に出場し、打率.208、1本塁打、4打点。DeNAとの交流戦では移籍後初アーチを放ち、3試合連続でお立ち台に上がるなど、覚醒の兆しを見せた。
しかし移籍2年目となった今季はチームの層の厚さもあり、1軍出場は果たせず。ファームで打率.205、10本塁打、50打点の成績だった。
飛ばす能力はピカイチともされながら、秋広はなぜ戦力外となったのか、球界内からも考察の声が上がっている。
23年に原辰徳元監督に誘われ入閣。巨人1軍打撃チーフコーチも務めた大久保博元氏が10月27日に自身のユーチューブチャンネルを更新。「【巨人の背番号55・秋広優人に何が?】ソフトバンクで戦力外…デーブが理由を徹底解説!」と題した動画で今回戦力外となった秋広に独自の考察を加えている。
左の長距離砲として覚醒が期待され続けてきた秋広に関して、23年にコーチと選手として接した当時の思い出として大久保氏はアーリーワークを行ったときに「笑うぐらい、ボールが飛びます」と、飛ばす力は群を抜いていたと証言する。
強く振ってないのに、ボールはしっかり飛んでいたとしながら「試合中にちょこんと打つのが秋広選手の特徴」と試合に入ると、豪快な打撃が鳴りを潜めたとする。
そこには秋広自身の考えもあったとして、中山礼都からは「デーブさん、秋広は追い込まれてから チョンと打つのが得意と思っているから、そんなに振らないですよ」と教えられて、もったいないと正直感じたという。
そして当時はコーチと選手として「秋広とも何回も話をしました」「追い込まれるまでは一発狙おうって」と、豪快な打撃を促してきたとした。
そこには球団が秋広に託す期待もあったとした。
「(巨人で)55番を着けさせた時点でホームランバッターを目指しましょうと」「本人もその気でいてくれないと、獲った意味も使う意味も薄れてしまう」と、チームを長く支えた松井氏が背負った55番という背番号の重みもあったとした。
何度か意識改革を促したが、なかなか実らず、「やっぱり最後まで振らなかったというところ」と結果として、本格覚醒には至らずに現在まで来てしまったとする。
今回戦力外となったが、秋広は高卒6年目シーズン、まだ24歳となる。働き場所が変われば、まだまだできると野球ファンの間からも活躍を期待する声も多く上がる中、果たして今後のプロ人生をどう歩んでいくのか。引き続き注目を集める存在となっていきそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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