第97回全国高等学校ラグビーフットボール大会が12月27日に大阪府・東大阪市花園ラグビー場で開幕し、1回戦が始まった。

 開会式後の第1グラウンドでは、黒沢尻工業(岩手)が山口(山口)を36-14で下し、2回戦進出を決めた
 東北大会3位の力を持つ黒沢尻工は前半2分過ぎ、クイックスローインから左タッチラン際をWTB阿部了が走り切り先制。15分には敵陣深くでのスクラムでプレッシャーをかけてボールを奪い返し、NO8根子叶多がゴールに持ち込んだ。
 2年連続出場で昨季花園を経験した選手もいる山口は21分、ゴールに迫り、FWで勝負して、NO8宮川透也がパワーでトライゲッターとなった。
 しかし黒沢尻工は23分、モールからショートサイドを攻めてWTB阿部了が軽快なフットワークでゴールへ駆け、点差を拡大。
 15-7で後半を迎えた黒沢尻工は同9分、カウンターから右につないでWTB大城北斗がトライを奪い、15分にはキャプテンのCTB阿部竜二がインターセプトして約60メートル独走、 21分には相手の落球からチャンスとなり加点し、36-7とした。
 山口も意地を見せ、23分、仲間がつないだボールをFL西見隆太郎が左隅にフィニッシュし、SO右近陸人も2本のゴールキックを確実に決めて、大舞台でのチャレンジを終えた。
 黒沢尻工は30日におこなわれる2回戦でAシードの京都成章(京都)に挑む。

 第2グラウンドでは、超攻撃的ラグビーを目指す流通経済大学付属柏(千葉)が倉吉東(鳥取)を107-0と圧倒した。
 流経大柏は2分過ぎ、SH野村悠のビッグゲインからつなぎ、WTB當眞慶が先制した。7分と9分にはWTB永山大地が連続トライを挙げ、14分にはNO8星野竜輝、17分にはSH野村がゴールに持ち込み、前半だけで57-0とし、勝負を決めた。
 6年ぶり出場の倉吉東は果敢に前に出て懸命のタックルを繰り返したが、流経大柏が計17トライの猛攻で初戦突破となった。

 第3グラウンドでは、47回目の出場となった甲信越の伝統校である日川(山梨)が、10年ぶり出場の城東(徳島)を47-7で下した。
 日川は12分過ぎ、U18日本代表でもあるキャプテンのSO飯沼蓮が突破し、FB高谷修一郎につないで先制。25分にはWTB青野大星がハーフウェイ右から次々とタックラーをかわしてゴールに持ち込んだ。ハーフタイム前にも1トライを追加して21-0で折り返した日川。
 後半4分にはFL小倉正太郎の中央突破からチャンスとなり、テンポよくつないでWTB青野がトライ。7分にはSO飯沼がFL小倉のトライをアシストするなど主導権を握ったままゲームを進めた。
 城東は敗れたものの、後半25分過ぎ、敵陣22メートルライン内中央でPKを得るとクイックタップから仕掛け、つないで、NO8磯崎錬太郎がチーム初トライ。1年生のWTB遠藤岳歩が厳しい角度からのコンバージョンを決め、花園に7点を刻んでいる。
 日川は2回戦でBシードの大阪桐蔭(大阪第1)と対戦する。