自律神経研究の第一人者による解決策  『自律神経が整えば休まなくても絶好調』(KKベストセラーズ)の著者でもあり、順天堂大学医学部教授でもある小林弘幸先生。プロのスポーツ選手やアスリートの患者さんも多いということですが、その対応策…

自律神経研究の第一人者による解決策

 『自律神経が整えば休まなくても絶好調』(KKベストセラーズ)の著者でもあり、順天堂大学医学部教授でもある小林弘幸先生。プロのスポーツ選手やアスリートの患者さんも多いということですが、その対応策はビジネスマンやビジネスウーマンにも共通する話は多いという。
 「では、わたしたちが普段の生活からどのように気をつければ良いか?」教えていただきました。こちらは後編です。


Q.強い身体を作るのにはどうすれば良いですか?

小林:細胞の一つ一つに、どれだけ質の良い血液を流せるかです。 そうなると、腸内環境と自律神経になってきます。朝食も重要だと思います。

Q.年齢によって変わることはありますか?

小林:ありますね。私の場合は、まずは30歳になったときにガクッと落ちました。徹夜するのがキツくなったんですね。その次は35歳になったときドンドーンと来ましたね。もっとキツくなってきて。食事の量も変わっていない、働く時間も変わっていない、何も変わっていないのにどうしてかなと。それを調べるのが目的で研究をしました。

Q.その原因はズバリ何なのでしょうか?どのようにしたら改善しますか?

小林:交感神経と副交感神経です。だんだんと動かなくなってきているんですね。20代の頃に比べて、気づかないうちに動かないようになっています。だから、動くようにする意識が必要になってきます。
 一番良いのは、階段上りですね。階段を登っておけばいつまでも元気でいられます。なぜなら、大腿四頭筋使いますから。人間が寝たきりになって、一番衰えてくるのがここです。とても重要です。

※12月7日に販売される雑誌「CoCoKARAnext vol.3」では小林弘幸先生の《休まなくても絶好調!?ポイントは日常の【ルーティン化】》も掲載されています。

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※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

〔文/構成:ココカラネクスト編集部 〕

小林弘幸(こばやし・ひろゆき)

1960年、埼玉県生まれ。順天堂大学医学部教授。日本体育協会公認スポーツドクター。自律神経研究の第一人者として、プロスポーツ選手や文化人へのコンディショニング、パフォーマンス向上にかかわる。じつは、漫画雑誌が大好き。