欧州ラグビーチャレンジカップの第4節でグロスターがゼブレに快勝した数時間後、12月17日の午前1時頃、チェルトナム(イングランド)の酒場で、グロスターラグビークラブのヨハン・アッカルマン ヘッドコーチと彼の息子でもあるFW選手のルアン・ア…

 欧州ラグビーチャレンジカップの第4節でグロスターがゼブレに快勝した数時間後、12月17日の午前1時頃、チェルトナム(イングランド)の酒場で、グロスターラグビークラブのヨハン・アッカルマン ヘッドコーチと彼の息子でもあるFW選手のルアン・アッカルマンが、ケンカ騒動に巻き込まれていたことが明らかになった。

 地元メディアによれば、何人かのグロスター選手を含むアッカルマンたちのグループと、別の一般男性グループの間で口論があり、暴力沙汰に発展し、そのなかの1人が顔面を殴られ怪我をしたと主張している。

 警察の調査は続いているが、逮捕者は出ていない。

 騒ぎの通報を受けた警察官が現場に到着したとき、事件に関係した人物はすでにその場を離れていたらしいが、怪我をした男性の妹の友人がSNSのフェイスブックに「私の親友の兄がいわれのない攻撃を受けた。襲ってきた人間のクズは、ルアン・アッカルマンと、彼の父であるヨハン・アッカルマンです」とコメントし、顔面を腫らした男性の写真も投稿していた。

 英国メディアの報道によると、自らを被害者だという男性は、深夜過ぎに友人と一緒に地元のナイトクラブへ出かけ、身長195センチ近くある友人が飲み物を注文するためバーカウンターに行こうとしていたとき、飲み物を待っていたヨハン・アッカルマンに突き飛ばされたという。友人とヨハンがにらみ合いとなり、元南アフリカ代表ロックである大柄なヨハンが友人を押してつかみ合いになったため、男性が間に入って落ち着かせようとしたら、後ろから服を引っ張られ殴られたという。

 少なくとも12発は殴られたという男性は、最初に殴ってきたのは、確かではないが、ヨハンの息子、ルアン・アッカルマンだと信じている。男性は酔っぱらっていたが殴り返さなかったと主張。警備員によって外に出されたときには血が垂れていたという。

 一方、グロスターラグビークラブは火曜日に声明を出し、「事件について、少数の個人が事実ではないことを語っていると認識している。グロスターラグビーは、いかなる形の暴力も許していないし、証拠を見直して、クラブは全面的に2人(アッカルマン親子)の味方をします」と述べた。
 スティーブン・ヴォーンCEOは、「グロスターラグビーはいかなる申し立ても真剣に受け止め、この問題について十分な調査をおこなった。ヨハン、ルアン、事件が起こったクラブ、警察やその他の証人の話、そして監視カメラの映像を確認し、事件はヨハンとルアンによってではなく、他人によって引き起こされたと確信している」とコメントした。

 南アフリカ人のアッカルマン親子は、ライオンズの指揮官&選手としてスーパーラグビーで2年連続の決勝進出を遂げたあと、今夏、2人そろってグロスターに加入。チームを活性化させ、南アで何度も年間最優秀コーチ賞に輝いたことがある優れた指導者のヨハン・アッカルマンはグロスターをプレミアシップ(イングランド最高峰リーグ)で現在2位に導いており、息子のNO8ルアンは11月のプレミアシップ最優秀選手に選ばれている。