「過去最高のシーズン、すべてを勝ち取りたい」

キャバリアーズのレブロン・ジェームズは、12月30日に33歳の誕生日を迎える。だが今シーズンは得点、アシスト、3ポイントシュート成功率、フリースロー成功率など、各スタッツでキャリアベストを更新する勢いだ。

33歳がキャリア晩年だったのはもう過去のもの。時代とともにアスリートのコンディショニングに対する意識が高まり、現役を長く続けるための知識、技術も発展した現在は、33歳でベストコンディションを保つことが可能になっている。それを実践するレブロンは次世代の選手のために、従来の固定観念打破を目指す考えを持っている。

12月16日のジャズ戦前の練習後、レブロンは自身の考えをこう語った。「何よりも先にチームの成功を考えているけれど、同時に個人で達成できることの意味も大きい」

「今はコンディションが良いんだ。今シーズンは15年目だけれど、キャリアベストのシーズンと言える。この状態を維持したい。、『31歳にもなれば下り坂』とか『12年目を越えれば全盛期を過ぎる』なんて声も聞くけど、次の世代の選手のためにもそんな固定概念を打破したいんだ。そうすれば、これから33歳で2億ドル(約225億円)、3億ドル(約337億円)という契約を手にできる選手が現れるかもしれない」

「みんなは笑うだろうけど、僕は真剣だ。自分のためだけではなくて、これからの選手のためにもやり遂げたい。あと15日で33歳になる。今シーズンがキャリア15年目だけど、過去最高のシーズンのように感じている。とにかく、すべて勝ち取りたい」

ひょっとすると、レブロンは息子たちの世代まで考えているのかもしれない。これまでにキャリアを左右するほどの大ケガを経験せず、今でも年齢による衰えを感じさせていないレブロンならば、30代後半に入っても現在と変わらぬパフォーマンスを維持する可能性も十分にある。フリーエージェントになる来夏、どのチームと契約を結ぶかが注目されるところだが、次世代のための前例となるべく、チームと個人の成功を追い求めていくに違いない。