ペイトリオッツWRジュリアン・エデルマン、テキサンズDEJ.J.ワット、パッカーズQBアーロン・ロジャース…。

今季のNFLは負傷で戦列を離れざるを得なくなったスター選手が続出しているが、今季絶好調のフィラデルフィア・イーグルスQBカーソン・ウェンツも、その仲間入りをすることになってしまった。

現地12月10日に行われたNFL第14週フィラデルフィア・イーグルス対ロサンゼルス・ラムズの一戦。イーグルスとラムズは共に今季好成績を納めており、得点力は1位と2位。2016年ドラフト1巡1位のラムズQBジャレット・ゴフ対2位のウェンツと様々な見方ができる注目の一戦となった。試合は期待通り終盤までどちらが勝利するか分からない接戦の末に、43対35でイーグルスが勝利。7年ぶりのNFC西地区優勝を決定した。

ウェンツが負傷したのは第3Q、TDを狙ってエンドゾーンに飛び込んだ際にDEモーガン・フォックスとLBバーロン・マークにタックルを受けた時だった。

「今日、もう一度映像を見返してみると、負傷をしたのは接触の前に見える。接触は関係ない負傷の可能性が十分にある。もっとも、それは映像を見ての分析だけどね」

イーグルスのダグ・ペダーソンHCは、試合後に改めてビデオを見た見解として、ヒットの前に起こった負傷であることを示唆した。ウェンツは負傷後もフィールドに立ち、4プレー後にWRネルソン・アゴローにタッチダウンパスを決めた。しかし、その後は控えQBのニック・フォールズに後を託した。

試合後の診断では、ウェンツの負傷はACL(前十字靭帯)の損傷だった。手術が必要なため、通常であれば9〜12ヶ月、どんなに早くても6ヶ月はかかる。いずれにしても今季中の復帰は絶望的だ。

NFLトップの33TDパスを決めているウェンツの戦線離脱が、イーグルスの攻撃力に影響を与えることは、誰にでも想像できる。第15週から先発予定のフォールズは2013年に13試合で先発を任された際はパサーレーティング119.2を記録しており、一時は次代を担うQBとも言われていた。しかし、その後は低迷している。いずれにしてもイーグルスの残りのレギュラーシーズンとプレーオフはフォールズの出来次第ということになる。

イーグルスの残り日程は、第15週にNYジャイアンツ、第16週にオークランド・レイダース、第17週にダラス・カウボーイズとなっている。レイダースとカウボーイズはまだプレーオフ進出が十分に可能なチームだ。ウェンツが健在なら、イーグルス有利と予想できたが、ウェンツのいない今、何が起こってもおかしくない。レイダースが所属し、接戦となっているAFC西地区の他のチームや、両カンファレンスのワイルドカード枠への影響が大きそうだ