元世界ランキング1位で、2003年には「全仏オープン」を制した経験もあるフアン カルロス・フェレロ(スペイン)。現在、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)のコーチとして、指導もしている同氏が、2018年の競争激化を予言した。FOXスポーツや英…

元世界ランキング1位で、2003年には「全仏オープン」を制した経験もあるフアン カルロス・フェレロ(スペイン)。現在、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)のコーチとして、指導もしている同氏が、2018年の競争激化を予言した。FOXスポーツや英メトロ紙が報じている。

フェレロはズベレフのチームに今年の夏からコーチとして加わっており、ツアーに姿を現している。また男子プロテニス協会ATPが管轄するシニアツアー「ATPチャンピオンズツアー」にも参戦しており、白星を挙げるなど活躍を見せている。

2017年はロジャー・フェデラー(スイス)とラファエル・ナダル(スペイン)がグランドスラムの4つのタイトルを分け合うなど、復帰して早々に大きな存在感を見せつけた。また、現在のランキング上位には、フェレロが指導するアレクサンダー・ズベレフが4位に、グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)が自身最高の3位につけるなど、ツアーに残っていた選手らが上位に食い込んでおり、ランキングトップ層も新たな顔ぶれになっていた。

その中で、メトロ紙によれば、フェレロは「ビッグフォーは新勢力らと相対しなければならないだろう。現在トップ10に入っている若い選手らで長期間にわたってそこにとどまろうとする選手らだ」と話しているという。

一方で、怪我からの復帰が見込まれるノバク・ジョコビッチ(セルビア)、アンディ・マレー(イギリス)、スタン・ワウリンカ(スイス)、錦織圭(日本/日清食品)らがツアーに戻ってくると見込まれることもフェレロは指摘。

実際、ディミトロフも、アレクサンダー・ズベレフも、さらには、5位のドミニク・ティーム(オーストリア)も、現在の順位はほとんど自身のキャリア最高で、上位選手の多くが怪我で離脱した隙をぬって頂点に近づいてきた。是が非でも、現在の位置を死守したいところだろう。

激しいこの順位争いに加わるであるアレクサンダー・ズベレフについてフェレロは「昨シーズンの後半はプレッシャーと向き合うためのメンタル面に焦点を当ててきた。現在ランキング4位で、1位にもなれると見ている」と語る。

ズベレフを含めて、現在上位ランキングを手にしている選手らがランキングを守れるか、あるいはカムバックする上位選手らがトップ層のランキングを取り戻すのか、次の見どころの一つになりそうだ。(テニスデイリー編集部)

※写真はロイヤル・アルバート・ホールでのフアン カルロス・フェレロ

(Photo by Mark Shenley/MB Media)