12月18日、東京ドームで行われる第31回アメリカンフットボール日本社会人選手権ジャパンエックスボウル(JXB)。初の連覇を狙う富士通フロンティアーズの最年長LB鈴木將一郎(専修)は、唯一、過去8回のJXBをすべて経験している。

「自分でもこれほど長く現役を続けるとは思っていませんでした」という鈴木だが、長く第一線で活躍できているのは、フットボールを始めた足立学園高校時代の基礎練習のおかげだという。

足立学園高を指導している高濱陽一顧問、橋本洋顧問はフットボールをプレーした経験がないが、様々な手段を使って情報を収集して、練習メニューを組み立てていた。その中で、今でも鈴木が役に立っているというのは、ラダーを使ったフットワークドリルだ。

「富士通でも基本的な動きの練習はとても重要視しています。さすがに若い頃のようなスピード感はなくなってきていますが、高校生の頃に徹底的に取り組んだので、今でも姿勢を崩さずに動くことができています」。

高校生の時に基礎的な動きを徹底的に身につけたことが、長く現役を続ける一助になっている。

鈴木が高校生だった頃の足立学園は東京都大会1、2回戦レベルのチームだった。練習は学校の近くにある荒川河川敷の公共グラウンドで行われるため、一般の野球チームなどと常に場所の取り合いをしなければならなかった。

「朝早くグラウンドに行っても、すでに野球チームがバックネットの設営を終えていて場所を確保できず、先輩に怒られたこともありました」

今となってはそんな苦労話もいい思い出だと鈴木は笑う。

一方で、そうした環境を言い訳にせず、「下克上を狙っていく」という心構えは常に持ち続けていた。

当時のチームメイトたちは、今でも鈴木の試合の応援にスタジアムに足を運んでくれている。

「もう現役を続けているのが自分1人になってしまったこともありますが、足立学園時代のチームメイトたちの応援は自分にとって大きな力になっています」

現在の足立学園は全国大会の常連校へと成長した。

「基本的な環境は僕らの時とあまり変わっていない中、足立学園が強いチームに成長を遂げたことをOBとして誇りに思っています」

鈴木は足立学園を強いチームにしてくれた後輩たちに感謝している。

そして、今回のJXBは足立学園の現役選手たちにも観てもらいたいと思っている。

「38歳になっても試合に出場している自分の姿を見て、高校生たちが長くフットボールを続けたいと思ってくれるようなプレーをしたいと思っています」

12月18日、鈴木は9回目のJXBのフィールドに、そんなメッセージを込めて立つ。

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