オーストラリアラグビー協会は13日、2027年のラグビーワールドカップ(男子)と2021年の女子ラグビーワールドカップ招致に立候補する方針であることを明らかにした。 オーストラリアは1987年の第1回ワールドカップをニュージーランドと共同…

 オーストラリアラグビー協会は13日、2027年のラグビーワールドカップ(男子)と2021年の女子ラグビーワールドカップ招致に立候補する方針であることを明らかにした。

 オーストラリアは1987年の第1回ワールドカップをニュージーランドと共同で開催し、2003年大会は単独でホストを務めており、24年ぶり3度目の招致を目指す。女子ワールドカップは過去8回おこなわれているが、オーストラリアを含め南半球で開催されたことは一度もない。

 男子のワールドカップは、2019年大会がアジア初の日本開催、2023年大会はフランスで開催されることが決まったばかりで、2027年大会は南半球開催が有力視されている。そのため、当初は2031年大会を見据えていたといわれるオーストラリアは、計画を前倒しした格好だ。2027年大会には、南米初の招致に強い関心を示しているアルゼンチンや、2023年大会をめぐるレースで最高評価を得ながら投票で敗れた南アフリカも、名乗りを上げると見られている。

 オーストラリアは、ニューサウスウェールズ州政府がシドニーに3つのワールドクラスの長方形の会場を建設(ANZスタジアムとアリアンツスタジアムは改修)しようとしていることから、国全土で質の高いスタジアムが整備され、ワールドカップをオーストラリアにもたらす見通しはこれまでになく改善された。

 2021年の女子ワールドカップ招致は、ラグビー女王チームを誇るニュージーランドがライバルになる可能性があるが、オーストラリアは女子セブンズ代表が2016年のリオオリンピックで金メダルを獲得して以来、国内で女子ラグビーへの関心が高まっているとのことで、追い風となる。また、来年3月から4月にかけて初の女子15人制全国大会(西オーストラリア州、ニューサウスウェールズ州、クイーンズランド州、オーストラリア首都特別地域=ACT、ヴィクトリア州を拠点とする5チームが参加)を開催することを発表し、女子ラグビーをこれまで以上に盛り上げていく考えだ。
 オーストラリアラグビー協会のキャメロン・クライン チェアマンは、「私たちは2021年に、他にはなかったようなトーナメントを提供することに非常に自信を持っている」とコメントした。