オーストラリアラグビー協会は12月12日、新しいCEO(最高経営責任者)に、ネットボール・ニュージーランド協会やラグビーリーグ(13人制)のクラブチームであるカンタベリー・ブルドッグスなどで経営手腕を発揮してきたラエリーン・カッスル氏が就…

 オーストラリアラグビー協会は12月12日、新しいCEO(最高経営責任者)に、ネットボール・ニュージーランド協会やラグビーリーグ(13人制)のクラブチームであるカンタベリー・ブルドッグスなどで経営手腕を発揮してきたラエリーン・カッスル氏が就任すると発表した。

 カッスル氏は、元オーストラリア代表主将のフィル・カーン氏を含む約200人の候補者のなかから選ばれ、オーストラリアの4大フットボール団体(オージールールズ、ラグビーリーグ、ラグビーユニオン、サッカー)で初の女性CEOとなる。

 前任のビル・プルバーCEOは、スーパーラグビーのチーム削減問題でフォースから裁判所に訴えられるなど混乱を招き、8月に辞任していた。

 ラグビーリーグのニュージーランド代表だった父と、ローンボウルズのニュージーランドチャンピオンだった母を持つラエリーン・カッスル氏は、富士ゼロックスでマーケティング・マネージャーを8年間務めたあと、ニュージーランド銀行(BNZ)のコミュニケーション・マネージャーとして働き、テレコム・ニュージーランドのビジネス・マーケティング部を経て、2007年からネットボール・ニュージーランド協会のCEOに。6年の在任期間中には、オーストラリアとニュージーランドのチームが参加するプレミアリーグのANZチャンピオンシップ創設に尽力し、放送権やスポンサー収入などで66%の収益増を達成していた。そして2013年から今年8月までブルドッグスのCEOを務め、2014年の準優勝を含め3度のプレーオフ進出を遂げている。

 カッスル氏は現在、今年開催されたラグビーリーグワールドカップで準々決勝敗退したニュージーランド代表を検証する独立委員会のメンバーを務めており、新年1月から正式にオーストラリアラグビー協会のCEOとなる。