2016リオ五輪で日本に敗れたショックを引きずりメダルを獲得できず、その後も不調が続いて昨シーズンは無冠に終わった男子7人制ニュージーランド代表“オールブラックス・セブンズ”だが、今年6月に就任したクラーク・レイドロー新ヘッドコーチのもと…

 2016リオ五輪で日本に敗れたショックを引きずりメダルを獲得できず、その後も不調が続いて昨シーズンは無冠に終わった男子7人制ニュージーランド代表“オールブラックス・セブンズ”だが、今年6月に就任したクラーク・レイドロー新ヘッドコーチのもと、今季ワールドラグビーセブンズシリーズでは2大会連続で決勝に進み、12月9日、10日にケープタウン(南アフリカ)でおこなわれた第2ラウンドで栄冠を獲得した。ニュージーランドがカップ優勝を遂げたのは、2016年3月のバンクーバーセブンズ(カナダ)以来、1年9か月ぶり。

 ケープタウン大会はプールステージ初戦でアメリカに敗れ、2位通過でカップトーナメントに進んだニュージーランドだが、準々決勝ではイングランドに17-12で逆転勝利。
 準決勝では、第1ラウンドのドバイ大会決勝で敗れていた南アフリカと対戦し、5点ビハインドで迎えた後半のキックオフ後まもなく、19歳のヴィリモニ・コロイが自陣深くから突破して約90メートル独走し同点とすると、後半5分には、パワフルなジョー・ラヴォウヴォウが自陣から右サイドを大きくゲインしてゴール前でジョー・ウェバーにつなぎ、トライが生まれて19-12で制した。
 そして決勝では、2年前のケープタウンセブンズで準優勝だったアルゼンチンと対戦し、身長194センチ、体重104キロのフィジー出身である新星・ラヴォウヴォウなどの活躍で38-14で快勝した。

 ニュージーランドは総合ランキングで首位に浮上。4季ぶりのシリーズチャンピオンを目指す。

 今季第3ラウンドは1月26~28日にシドニー(オーストラリア)で開催され、コアチーム以外の招待国としてパプアニューギニアが出場する。

<ワールドセブンズシリーズ第2戦・ケープタウン大会 最終日結果>

▽カップ準々決勝
・南アフリカ 31-26 フィジー
・ニュージーランド 17-12 イングランド
・カナダ 35-7 フランス
・アルゼンチン 28-12 アメリカ

▽カップ準決勝
・ニュージーランド 19-12 南アフリカ
・アルゼンチン 14-12 カナダ

▼カップ決勝(優勝決定戦)
・ニュージーランド 38-14 アルゼンチン

▼ブロンズ決勝(3位決定戦)
・南アフリカ 19-17 カナダ

▽5位決定トーナメント準決勝
・フィジー 19-12 イングランド
・アメリカ 29-12 フランス

▼5位決定戦
・フィジー 26-12 アメリカ

▽チャレンジトロフィー準々決勝
・サモア 19-15 ケニア
・スペイン 24-7 スコットランド
・ウェールズ 21-12 ロシア
・オーストラリア 47-12 ウガンダ

▽チャレンジトロフィー準決勝
・スペイン 24-0 サモア
・オーストラリア 42-5 ウェールズ

▼チャレンジトロフィー決勝(9位決定戦)
・オーストラリア 26-7 スペイン

▽13位決定トーナメント準決勝
・ケニア 33-12 スコットランド
・ウガンダ 28-19 ロシア

▼13位決定戦
・ケニア 24-14 ウガンダ