日常生活のなかで突然遭遇するかもしれない、痴漢やストーカー、ひったくりなどの犯罪。そんな災難が自分の身にふりかかるなんて思いたくはないけれど、いざというときのために備えておくにこしたことはありません。 最近は自立した強い女性が増えてきたと…

 日常生活のなかで突然遭遇するかもしれない、痴漢やストーカー、ひったくりなどの犯罪。そんな災難が自分の身にふりかかるなんて思いたくはないけれど、いざというときのために備えておくにこしたことはありません。

 最近は自立した強い女性が増えてきたとはいえ、やはり体格や力の面では男性にはかなわないことも。そこで、女性が自分で自分の身を護り危険を回避するためのテクニックを、イスラエル軍や米国政府機関で正式に採用されている戦闘術「クラヴマガ」のトレーニングを行うクラヴマガ・ジャパンで教えてもらいました。

 第4回はひったくりに遭ったとき、刃物を突きつけられたときの対処法をご紹介します(監修:クラヴマガ・ジャパン)。

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バッグをひったくられたとき

①バッグをひったくられると咄嗟に自分の方に引っ張ろうとしてしまいますが、引っ張り合いになると危険なので、無理に引っ張らないようにします。

②相手の力に力に逆らわずに1歩踏み込み、相手との間合いを詰めます。

③踏み込んだ勢いで相手の股間を蹴り上げます。

④相手と正面で向き合わないようにサイドにステップしながら相手の顔面にパンチを叩き込みます。

⑤相手がひるんだスキに距離をとります。

正面からナイフを突きつけられたとき

①相手が右手でナイフを持っている場合、ナイフを握る右手の甲を、なるべく下の方(小指側)を狙って自分の左手の掌底ではたきます。

②そのまま左手を思いきり振りぬきます。

③左手を振りぬいた勢いで左足を1歩踏み込み、右足で相手の股間を蹴り上げます。相手がひるんだスキに距離をとりましょう。

背後からナイフで脅されたとき

①一方の手は相手の手首を、もう一方の手は相手がナイフを握る拳を掴みます。

②相手の手は掴んだまま、肩を上げてナイフから遠い方に横に大きくステップし、肩と首で相手の腕をしっかりと挟み込んで相手の脇を上げさせます。

③相手の手は掴んだまま、後ろにステップして相手の脇をくぐります。

④相手の手は掴んだまま、相手の背後に回り込んで手首をしっかりキャッチします。

 危険な場面に遭遇したときは、まず大きい声を出して周りの人に助けを求めること、そして、とにかく「逃げる」ことです。護身術の目的は、決して相手を痛めつけて負かすことではなく、相手をひるませて逃げるスキをつくることにあります。護身術を身につけたからといって自分の力を過信し、積極的に攻撃をしようとすると、かえって危険を招いてしまうことを覚えておきましょう。

 これまで4回にわたりご紹介してきた「女性のための護身術マニュアル」。護身術を体得しておくことは日々の生活の安心につながります。女性に限らず、みなさんも護身術で心身を鍛えてみてはいかがでしょうか。

[監修・撮影協力]
クラヴマガ・ジャパン
http://www.kravmaga.co.jp/

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<Text:丸山美紀(アート・サプライ)/Photo:小島マサヒロ/Model:梅山富美子、中村康之(クラヴマガ・ジャパン)>

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