2017年最後のテストマッチが12月2日にウェールズのカーディフ(プリンシパリティ・スタジアム)でおこなわれ、世界ランキング7位のウェールズ代表が同5位の南アフリカ代表に24-22で競り勝った。 ウェールズは今秋、オーストラリアとニュージ…
2017年最後のテストマッチが12月2日にウェールズのカーディフ(プリンシパリティ・スタジアム)でおこなわれ、世界ランキング7位のウェールズ代表が同5位の南アフリカ代表に24-22で競り勝った。
ウェールズは今秋、オーストラリアとニュージーランドに敗れたものの、ラストゲームを勝って締めくくり、この1年のテストマッチは6勝5敗と勝ち越して終えた。
一方、南アの今年のテストマッチ成績は7勝2分4敗。元世界王者としては喜べる数字ではなく、アリスター・クッツェー体制となってからの2年間の勝率は48%を切っており、更迭論が再燃しそうだ。南アの一部メディアでは、クッツェーの次の就職先として、日本のトップリーグチームの具体的な名前を出しているところもある。本人はこの報道をすぐに否定したが、2年後のワールドカップまで現在のポジションをキープできるかどうか、雲行きは怪しい。
試合は序盤からウェールズが主導権を握った。
4分、SOダン・ビガーからのキックパスをWTBハラム・エイモスがダイレクトキャッチして大きくゲイン、CTBスコット・ウィリアムズにつないで先制した。7分には、またもビガーが絶妙なキックでディフェンス裏にボールを出し、チェイスしたCTBハドリー・パークスが確保してインゴールに飛び込み、14-0とした。
その後も南アにプレッシャーをかけ続けるウェールズは32分、SOビガーのキックチャージから、NO8タウルぺ・ファレタウ、CTBパークスとつないでトライ。
ニュージーランド出身の30歳であるパークスはこの試合がウェールズ代表としてのデビュー戦で、マン・オブ・ザ・マッチに選ばれる活躍だった。
劣勢だった南アは、ハーフタイム前と後半序盤に連続でトライを挙げ、6点差に詰める。そして54分(後半14分)、ハーフウェイ付近のスクラムでペナルティを獲得し、敵陣深くのラインアウトに移ると、モールで前進後ボールを動かし、CTBジェシー・クリエルが相手タックルをものともせずゴール左にトライを決め、コンバージョンキックをSOハンドレ・ポラードが決めて逆転した。
しかし67分、南アに反則があり、ウェールズがPGで24-22と再びひっくり返す。
終盤、南アは15フェイズを重ねゴールに近づいたシーンもあったが、ウェールズが耐え、2点差のまま試合終了となった。
来年2月3日には、ヨーロッパの強豪6か国が競うシックスネーションズが開幕する。