今週末、岡山国際サーキットで開幕するSUPER GTの2026年シーズン(開幕戦予選:4/11、開幕戦決勝:4/12)。
ファンの多くが最も注目するのが、昨年GT500クラスで前人未踏の3連覇を成し遂げた#36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)の、4連覇に向けた戦いだろう。ほぼイコールコンディションに性能調整されたマシン、戦績に応じウェイトやリストリクターのハンデ(サクセスウェイト)が課せられ年間を通じての上位入賞が難しいルール、GT300クラスと混走しながらのバトル、といった特有の戦いで1チームが何年も他のチームを圧倒し続けるというのは、なかなか考えられないこと。そんな中で36号車は昨年も、3勝を挙げる強さを発揮した。
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■レギュレーション変化が勢力図を揺るがす可能性
3メーカー(トヨタ、ホンダ、ニッサン)14チームの体制、マシンレギュレーションが前年とほぼ同じだったことを思えば3連覇は確かに、オーソドックスな流れだったのかも知れない。だが、今年は違っている点が多い。レギュレーションでは、2024年に凍結された空力開発が一時解除され、オフの間にアップデートが可能になったことと、年間のエンジン使用可能基数が2基から1基に減ったことが挙げられる。24年、25年は36号車だけでなくトヨタ勢としてホンダ勢、ニッサン勢をリードしていた。SUPER GTのGT500クラスマシンが世界一速いといわれる所以のひとつが、空力性能のレベルの高さ。アップデート次第で、その勢力図は変化するだろう。またエンジンが1基しか使えないとなれば戦い方も変えなければならないし、シーズン終盤はその影響で流れが変わる可能性もある。
■新車投入のホンダ勢、未知の戦闘力と成長余地
またトヨタ以外の2メーカーに今年、大きな変化があったことにも注目したい。ホンダ勢5チームは今年、新車両(HRC PRELUDE-GT)を投入する。3月に実施された2度の合同テストでの走りを見る限りでは新車両の戦闘力は未知数といったところで、実際の戦闘力が見えてくるのは開幕戦ということになるが、新車両だけに実戦データの積み重ねによる伸び代も大きいはずで、シーズン後半に向け戦闘力は上がっていくものと思われる。
■台数減も一体化で対抗、ニッサン勢の新戦略
またニッサン勢の大きな変化が、昨年までの4台から3台に参戦台数が減ったこと。特にエースチームのニスモは2台体制から1台体制になり、定石では戦力ダウンということになるが、そのあたりを#23 MOTUL Niterra Z(千代勝正/高星明誠)の千代に聞いたところ「減った分、3台が一体になって戦う」との意気込み。それは何も口先だけの話ではなく、もうひとつの変化が#24 リアライズコーポレーションZ(名取鉄平/三宅淳詞)が今年タイヤメーカーをヨコハマから変更し、ニッサン3台ともブリヂストンユーザーになったことで、チーム間のデータ共有量は昨年よりも増えることになる。むしろゲインを得たということになるのかも知れない。
■ノーハンデ開幕戦、シーズンを占う重要な一戦
ノーハンデの開幕戦は、その後のシーズンの行方を占う上での試金石となる戦い。ここで2024年、25年と連勝しているのが36号車だ。36号車は3月に行なわれた岡山国際サーキットを含む2度の合同テストでいずれもトップリザルトを記録しており、まさに“死角なし”の状況。そのまま順当に36号車が勝って4連覇への序章とするのか、ホンダ勢、ニッサン勢、はたまた他のトヨタ勢チームがこれを阻むのか、いずれにしても興味深い開幕戦となりそうだ。
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