15日の巨人対ヤクルト戦(東京ドーム)は、3-2の接戦で巨人が勝利。同一カード3連勝を果たし、リーグ首位をキープした。  実は両チームの打線には、「3番打者が核になっている」という共通点がある。ヤクルトの山田哲人(15日時点の成績は、打率.…

15日の巨人対ヤクルト戦(東京ドーム)は、3-2の接戦で巨人が勝利。

同一カード3連勝を果たし、リーグ首位をキープした。

 

 実は両チームの打線には、「3番打者が核になっている」という共通点がある。

ヤクルトの山田哲人(15日時点の成績は、打率.364、9本塁打、26打点)。巨人の坂本勇人(同じく打率.342、12本塁打、27打点)。

 いずれも好成績をマークしている両者だが、果たして、どちらが最強の3番打者と呼ぶにふさわしいのか?

TBS系列『S★1』に出演する野村克也元監督が、侍ジャパンで二遊間のコンビを組む強打者2人を評論した。

 

 まずは山田について。

「彼は打つ時に左足を上げている。軸足である右足に体重をかけ、溜めを作ろうとしていて、その行為自体は問題ない。ただ、踏み込むときに、左足に体重を乗せすぎているように見える。だから両足で回転してしまうんだ。軸足のかかとを地面につけたまま動かさなければ、もっとスムーズに回転できる。そうすれば、ホームランの数もさらに増えるでしょう」

 

 続いて坂本の評価。

「彼には、これといった特徴がないから評価が難しい。気を付けてほしいのは、ホームランを狙わないこと。『ヒットもホームランも』と欲張ると、持ち味を殺しかねない。ヒットの延長がホームランという意識で打席に立ってもらいたい。ホームランは狙って打てるものではないから。実際に私もそうだったし、あの王(貞治)だって、狙って打ってはいないと言っていた」

 

 どちらが、現在のプロ野球界で最強の3番なのか。ノムさんは「決め手がない」と悩みながら、最終的には「打線を組むなら、1番山田、3番坂本」と結論付けた。

「どちらも『文句なく3番』というタイプじゃない。強いて挙げれば、坂本の方。長く生きていると、良いか悪いか別にして固定観念ができてしまう。年よりは厄介だよ(笑)。その固定観念で言えば、3番打者とはゴツイ体系をしているもの。私の60年の野球人生の中で、山田のような体の小さなタイプは、3番打者としてのイメージが浮かんでこない。彼は足も速いし、1番の方が向いているんじゃないか。私が監督なら、1番山田、3番坂本という打線を組むと思います」

 

 

※野村元監督のコメントの詳細は、今夜0:00から放映の『S☆1』(TBS系)「ノムさんのぼやき解説」コーナーをご覧ください。