ラストプレーでトライを奪い、地力を示した同志社大だったが…。(撮影/松村真行) 気持ちは見せた。 前半29分にNO8野中翔平主将がトライを奪い先制。同志社大は、前節までに優勝を決めていた天理大に対し前へ出続けた。前半最後にトライを許すも、…

ラストプレーでトライを奪い、地力を示した同志社大だったが…。(撮影/松村真行)

 気持ちは見せた。
 前半29分にNO8野中翔平主将がトライを奪い先制。同志社大は、前節までに優勝を決めていた天理大に対し前へ出続けた。前半最後にトライを許すも、7-5とリードしてハーフタイムを迎えた。
 しかし後半12分にトライを許して逆転されると、15分にトライを追加されて7-17。それでも前へ出るマインドを保ち続けたが、後半34分、40分にインゴールまでボールを運ばれ勝負は決した(7-31。ファイナルスコアは12-31)。

 11月25日に京都・西京極陸上競技場でおこなわれた関西大学Aリーグ、天理大×同志社大。この試合に敗れた同志社大は今季の全日程を終えて3勝4敗、同リーグでの4位以下が決まり、5シーズンぶりに大学選手権出場を逃した。天理大は全勝で2連覇に花を添えた。
 同志社大の萩井好次監督は、「選手に申し訳ないというだけ。(選手との信頼関係について)信頼関係はあった。どのチームにも選手の感情のコントロールの浮き沈みはあって、それが天理を除くチームの戦績に表れていると思う。スクラムは春の試合では天理に3本スクラムトライをされたことを考えると、よくなった。ここは、どんな指導体制になっても強化しなくてはならないところ」と話した。野中主将は、「前半はいい形でしたが、後半はゲインラインをとるアタックに対して受けてしまった」と唇を噛んだ。

 全国大会での上位進出を狙う天理大の小松節夫監督は、チームに厳しい目を向けた。
「終始、同志社の勢いに受け身になった展開でした。後半途中からマイボールを継続してトライをとれたが、うまくいったところいかないところ両方ある」。CTB王子拓也主将も「同志社のプレッシャーにやるべきラグビーができなかった」と反省したが、後半にスクラムで前に出たことを評価した。

 第1試合は、京産大がインジャリータイムの逆転劇で近大に31-27のスコアで勝った。
 京産大は今季の成績を6勝1敗とし、2位が確定。近大は2勝5敗で7位となり、Bリーグ2位との入替戦を戦うことになった。