ワールドラグビーの年間最優秀選手賞を3回受賞した世界的スーパースターのダン・カーターが、来季、神戸製鋼コベルコスティーラーズに加入することを自身のインスタグラムなどSNSで発表した。現在所属するラシン92(フランス)との契約が今シーズン末…

 ワールドラグビーの年間最優秀選手賞を3回受賞した世界的スーパースターのダン・カーターが、来季、神戸製鋼コベルコスティーラーズに加入することを自身のインスタグラムなどSNSで発表した。現在所属するラシン92(フランス)との契約が今シーズン末に満期を迎えるため、日本ラグビー界入りが噂されていたが、11月25日に本人が認めた。

 カーターは、東日本大震災・熊本地震被災児童自立支援活動のために昨年来日したときの写真をインスタグラムやツイッターなどに載せて、「来シーズン、私は日本の神戸製鋼コベルコスティーラーズに加入することを発表し、興奮しています。これらの決断は決して容易ではありませんが、私はラシン92のサポートに感謝しなければなりません」とコメントしている。

 ニュージーランド出身のカーターは現在35歳。同国代表“オールブラックス”で112キャップを重ね、テストマッチで前人未到の1598得点を記録した。2011年の自国開催ワールドカップでは大会中盤に負傷離脱して悲劇のヒーローとなり、その後も怪我に苦しみ「カーターの時代は終わった」と言われたが、見事復活。2015年のワールドカップでは黒衣の10番をつけて史上初の連覇に大きく貢献し、2005、2012年に続いて3度目のワールドラグビー・プレーヤー・オブ・ザ・イヤーに輝いた。
 それ以外にも数多くの賞を受賞し、昨年はスポーツ界のアカデミー賞とも呼ばれているローレウス・ワールドスポーツ・アワードで、年間最優秀カムバック賞を贈られている。

 スーパーラグビーでも通算最多得点記録(1708点)を樹立しており、クルセイダーズのエースとして優勝3回。2015年ワールドカップ後、ラグビー界史上最高の年俸約2億5000万円とも言われた大型契約でラシン92へ移籍すると、初年度にチームを初めてヨーロピアン・チャンピオンズカップの決勝に導き、フランス最高峰リーグのトップ14で優勝を果たした。

 カーターは、ラグビーワールドカップ2019日本大会のワールドワイド・パートナーであるマスターカード社のブランド・アンバサダーでもある。

 神戸製鋼コベルコスティーラーズ来季加入のチーム公式発表は近日中にあると思われる。