フランス代表との試合を翌日に控えた日本代表が24日午後、パリ郊外ナンテール市にあるUアリーナで1時間の前日練習を行った。
 天然芝と混合のハイブリッド芝ではなく、完全な人工芝でのテストマッチ。前日会見に臨んだジェイミー・ジョセフHCとリーチ マイケル主将は「人工芝に慣れている日本のほうが有利」と口をそろえた。
 対戦するフランスはニュージーランド、南アフリカと負けが続くが、ジョセフHCは「リスペクトしている。負けていると言っても相手はニュージーランドと南ア。南ア戦から8人メンバーを変えたというが、全員に信頼を置いているからこそ、変更が出来たのだと思う」と、相手を忖度した。

 相手FWの印象を聞かれたFLリーチ主将は「フランスはシャンパンラグビーというけれど、本当はスクラムとモールが強いチーム。そこで戦えれば、チャンスは生まれる。まずスクラム。セットのプレッシャーとディフェンス」と、スクラムでの対決に腕を撫す。
「スクラムに対する考え方が違う」とはジョセフHC。「日本は攻撃の起点にするが、フランスはペナルティを狙いに来る。3番がまっすぐ組んでくれたら問題ないが、内に組まれたら厳しい」

 Uアリーナでの初めてのラグビーの試合。人工芝でのスクラムがどうなるかは、両チームとも試合が始まってみないと分からない。HO堀江翔太は「引っかかったり、引っかからなかったりが激しい。ケガにつながる可能性が高いので、そこらへんは気にしながらやらないと」と警戒する。
「(スクラムは)引っ掛かりはあるんだけど、表面だけ削るとずるっといく。どんな状況でも足の指を使うことはトレーナーからも言われているので意識してるんですが、より一層意識しないと」
 選手たちは練習での感触で、スパイクのポイントを短くしたり、固定に変えたりとそれぞれに対応した様子。WTB福岡堅樹も「いつもと違うポイント(固定)でいこうかなと。深く刺さり過ぎて足が残るのが怖い」と、BKの走りにも影響を与えそうだ。

 1日前の会見で、フランス代表ギ・ノヴェス監督は言った。「ここは特殊なスタジアム。他の競技場とは足下が全く違う。試合が終わった後、すべてがわかるでしょう」
 ノヴェス監督は「人工芝はスピードのあるチームに有利」とする。果たして、どんな80分が待ち受けているのだろうか。(文:森本優子)