◇卓球 ◇WTTシンガポール・スマッシュ 第6日(27日、シンガポール・OCBCアリーナ) 【シンガポール 27日=宮下…

◇卓球 ◇WTTシンガポール・スマッシュ 第6日(27日、シンガポール・OCBCアリーナ)

 【シンガポール 27日=宮下京香】男子シングルス3回戦が行われ、世界ランク4位の張本智和(トヨタ自動車)が同23位のベテラン、パトリック・フランチスカ(ドイツ)にフルゲームの末に敗れた。「2ゲーム(G)目、3G目をあっさり取られてしまったところがいけなかった。1G取られた時に(相手の状態などに)困惑して(戦術を)変えられなかった。遅くても3G目には切り替えられないといけなかったと思います」と悔しがった。同種目の日本勢は、全選手が8強に届かなかった。

 過去の対戦で張本の9戦全勝で、21年東京五輪準決勝では、最終Gに逆転した好相性の相手だった。第1ゲーム(G)から流れをつくり、11―6であっという間に先取した。しかし第2Gから流れは一転。33歳のフランチスカに強いバックハンドで押され、苦しい展開となった。ミスもない“覚醒”状態の相手に第2、第3Gと2Gを連取された。会場も完全なアウェーの空気になったが「全く気にしていない」と張本は冷静に戦術を立て直し、第4Gで挽回。最終Gに持ち込んだが、相手がギリギリを狙った伸びるサーブを出してきた。流れを引き戻すことはできずに終わり「そこでびびっても勝てるようにしないといけない」と振り返った。

 悔しさをにじませながらも、3月10日からはWTTチャンピオンズ重慶(中国)のビッグタイトルが控え、4月28日開幕の世界選手権団体戦(英国)の日本代表メンバーも決まった。エースも名を連ね「日本のベスト5人。全員で準備していく」と覚悟を語った。強豪・中国だけでなく強い欧州勢もひしめく群雄割拠の男子。張本を中心に日本男子も世界に食らいつく。

 ◇シンガポール・スマッシュ 世界ツアー「WTT(ワールド・テーブル・テニス)」において最も格付けが高いグランドスマッシュ。年間で最大4大会。今年は6~7月に米国、8月に欧州、10月にも中国で開催。男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルスの5種目を行い、世界ランクに関わるポイントも大きく、各種目優勝で2000ポイント。賞金総額は155万米ドル(約2億4000万円)、シングルス優勝者には、賞金10万ドル(約1500万円)。