<ラグザス 侍ジャパンシリーズ2026:日本-中日>◇27日◇バンテリンドーム再び名古屋を熱狂の渦に包み込んだ。侍ジャパ…

<ラグザス 侍ジャパンシリーズ2026:日本-中日>◇27日◇バンテリンドーム

再び名古屋を熱狂の渦に包み込んだ。侍ジャパン大谷翔平投手(31)が「ラグザス侍ジャパンシリーズ2026」中日戦(バンテリンドーム)の試合前にグラウンドでフリー打撃を実施し、計28スイングで4階席への特大弾を含む11本の柵越え。23年の前回大会前も同球場でフリー打撃を実施しており、再び名古屋を沸かせた。3月8日のWBC1次ラウンド日本対オーストラリア戦(東京ドーム)が、60年ぶりの「天覧試合」になることも決定。歴史的な1発への期待が膨らむ、試合前の“ショータイム”となった。

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大谷が力強く振り抜いた打球は大きな弧を描いた。2セット目の最終スイング。右翼の4階席まで飛び込むと、スタンドからはどよめきと大きな拍手が起こった。推定飛距離140メートル弾。試合前の“ショータイム”に敵も味方も関係ない。中日の選手たちはフリー打撃をまじまじと見つめ、日本ハム時代の同僚で1学年先輩の近藤は拍手を送った。スタンドのファンは大谷がグラウンドに姿を見せるたびに大熱狂。警備員から何度も注意喚起のアナウンスが起こるほどの騒然ぶりだった。

3年前の“名古屋の伝説”を再現した。23年もWBCの本番前に中日と壮行試合を実施し、試合前のフリー打撃でファンを魅了した。27スイング中9本の柵越えを放ち、バンテリンドームの5階席まで飛び込む推定160メートルの超特大弾もマーク。メジャートップクラスの衝撃の打撃を披露していた。

あれから3年。トップクラスだった打撃は“世界一”と評されるまでになった。3年の間で本塁打王2度、打点王1度。3年連続でMVPにも輝いた。「MLBネットワーク」が毎年発表している「現在のトップ100選手」では、25年から2年連続で「トップ1」を獲得。名実ともにメジャーのトッププレーヤーとなって名古屋に帰ってきた。この日も、28スイングで11本のアーチ。本塁打率は3年前を上回るなど、さらに進化した姿を見せつけた。

新たな伝説の1ページを刻むための舞台が用意された。3月8日のWBC1次ラウンドのオーストラリア戦を、天皇陛下が観戦されることが決定。「天覧試合」といえば、1959年(昭34)6月25日の巨人-阪神戦(後楽園)で長嶋茂雄さんがプロ初のサヨナラ本塁打を放ったシーンが語り草になっている。前日26日の記者会見で「健康な状態で(WBC)初戦を迎えていくことがチームにとって一番大事だと思う」と言った大谷。ミスターに並ぶ伝説を-。この日の“ショータイム”はまだ序章に過ぎない。【水谷京裕】