サッカーJ1水戸ホーリーホックは27日、8月に開幕する来シーズンに向けて、本拠地を水戸信用金庫スタジアム(笠松運動公園…

 サッカーJ1水戸ホーリーホックは27日、8月に開幕する来シーズンに向けて、本拠地を水戸信用金庫スタジアム(笠松運動公園陸上競技場、茨城県那珂市向山)に移転すると発表した。クラブ側による改修や維持などの費用の全額負担や、交通渋滞対策を講じることなどを条件に、同スタジアムを管理する県が認めた。

 同スタジアムは1973年に建設。2001年の改修を経て、19年の茨城国体のメイン会場として使われた。水戸も09年まで本拠地として使用していた実績がある。

 Jリーグにはスタジアム基準があり、入場可能数をJ1は1万5千人以上、J2は1万人以上(いずれも芝生席は含めない)などと定めている。

 現行のケーズデンキスタジアム水戸(水戸市小吹町)の収容人数は約1万2千人で、水戸が昨季まで在籍したJ2基準は満たすものの、J1基準には届いていない。

 今季の特別大会では、同スタジアムを本拠地としてJ1ライセンスが交付されたが、これは、クラブに新たなスタジアム構想があるという例外適用が認められたためだ。

 そのためクラブは、来シーズンの本拠地について県に相談。水戸信用金庫スタジアムが、J1基準を満たす約2万2千人の収容人数があり、入場料やグッズ販売などによる収入の増加が見込めることから、本拠地移転を決めた。

 この日、県庁で記者会見が開かれ、小島耕社長は「県や水戸市などのお力添えをいただき、心より御礼申し上げる。茨城の皆様に喜びを与えられるクラブを目指す」。同席した大井川和彦知事は「新たなスタートとなり、喜ばしいこと。最大限集客してもらい、J2に戻らないようぜひ頑張ってほしい」と語った。(原田悠自)

■高橋・水戸市長「残念」異は唱えず

 発表を受け、水戸市の高橋靖市長は27日、市の観光や経済への影響を踏まえ「残念と言わざるを得ない」。ただ移転の判断には「異を唱えるものではない」とし、これまで同様、市民とともに応援する意思を表明した。