国際女性デーの3月8日に、帯広競馬場で地方競馬の現役女性調教師8人が集合し、トークショーなどを行う。南関東からは安池成…

 国際女性デーの3月8日に、帯広競馬場で地方競馬の現役女性調教師8人が集合し、トークショーなどを行う。南関東からは安池成実調教師(川崎)、入口由美子調教師、平山真希調教師(以上浦和)の3人が参加予定だ。

 参加者のひとりである入口(旧姓・牛房)由美子調教師(47)は、1999年に騎手デビュー。2002年に先輩騎手の入口将宣氏と結婚し、長女を出産。翌年には復帰し、08年の引退までママさんジョッキーとして活躍した。

 次女が生まれた後の休養を経て、父である牛房栄吉調教師の元で厩務員、調教師補佐を務め、22年に調教師試験に合格。同年10月に浦和では3人目となる女性調教師として開業した。

 様々な仕事をこなしてきた入口調教師。騎手時代はまだ女性騎手の減量制度がなく、石崎隆之、内田博幸などの名手を相手に同じ斤量で戦ってきた。厳しい環境を乗り越えてきただけに、「仕事中は自分の性別を考えたことはない」とプロの勝負師に徹した。

 現在はデビュー年数や勝利数にかかわらず、女性騎手は2キロ減の恩恵がある。この現状を「軽量は強みになるし、騎乗依頼するオーナーや調教師からは魅力」と評価する。

 また、騎手免許更新時に必要な体重制限と騎乗回数に関して、妊産婦となった騎手は適用外という規定もできた。「(自身の長女出産時でも)女性騎手の復帰に関してNARは考慮してくれていました。でも、明確なルールができたのは、復帰を目指す人には心強いはず」と自身の経験も踏まえて歓迎する。

 さらなる改善点はないかと尋ねると「強いていえば、ジョッキールームやサウナなど、女性用は敷地の端になりがちです。新たに設備を作るなら、男女で場所の差をつけず、平等にする配慮も必要だと思います」と、より働きやすい職場環境への提案をしてくれた。

 帯広でのイベント当日は、ばんえい実況放送「ばんスタ」にも出演予定。競馬場内には調教師を含めた競馬場で働く女性スタッフの紹介パネルの展示も行われる。