大相撲で元横綱照ノ富士の伊勢ケ浜親方(34)が、弟子の前頭伯乃富士(22)への暴力行為で、日本相撲協会から事情聴取を受け…
大相撲で元横綱照ノ富士の伊勢ケ浜親方(34)が、弟子の前頭伯乃富士(22)への暴力行為で、日本相撲協会から事情聴取を受けたことを認めた。27日、大阪市の部屋で春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)に向けた、弟子への指導に際して報道陣に対応。経緯など詳細は明かさなかったが、部屋の力士に謝罪したことも認めた。今後はコンプライアンス委員会が調査して処分案をまとめ、協会に答申。正式に処分が下されるとみられる。
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午前8時過ぎ、弟子の指導で稽古場に入る前に、伊勢ケ浜親方は真っ先に、報道陣に対応した。伯乃富士への暴力行為が、この日付の本紙で報じられたことを受け、自ら語り始めた。
伊勢ケ浜親方 ニュースになりましたが、事実を全部、当事者の3人(自身と伯乃富士、事情を知る前頭錦富士)で協会に言いに行き、協会の処分を待っています。これ以上、何か話して、話がこじれるのが一番悪いこと。協会がちゃんと答えを出すと思うのでそれまで待っている状態です。
冷静な口調で、暴力行為をしたことを認めた。さらに24日に、3人で東京・両国国技館に行き、事情聴取を受けたことも説明。暴力の経緯などの詳細は、コンプライアンス委員会の今後の調査、協会が下す処分に支障を来すことのないように、明かさなかった。ただ、3人はそれぞれ包み隠さず聴取に応じたという。
伊勢ケ浜親方 (暴力行為をした)次の日に2人と話をして。「協会にちゃんと事実を、2人の口からも話をしてくれ」ということで。自分がやったことも、自分で協会の方に話をするからと。そういうことで、3人で一緒に行きました。
師匠が弟子に暴力を振るった例として、近年では20年に発覚、処分が下された中川部屋がある。中川親方(元前頭旭里)は、弟子に対して日常的に殴る、蹴るなどの暴力行為を働き、人権を否定する暴言まで吐いていた。中川親方は2階級降格し、部屋は閉鎖、所属力士らは他の部屋に移籍した。ただ師匠自ら暴力を報告した前例は少なくとも近年にはなく処分は不明だ。
部屋の力士らには、すでに報告したことも認めた。
伊勢ケ浜親方 皆さんを集めて「責任ない行動を取ってしまった」と。皆さんに謝るということはした。
また伯乃富士が稽古に参加していないことについては「先場所の足の痛みで、治療を受けるのは前からの予定。誤解のないように」と、暴力行為が原因ではないことも付け加えた。力士31人、うち関取7人はともに全部屋最多。一大勢力の師匠の処分が注目される。
○…錦富士は暴力行為の目撃者として、24日に協会の聴取を受けていた。この日の稽古後「協会に全部説明している。じきに全部出る話。(協会が)どう判断されるかというところ」と、伊勢ケ浜親方と同様、詳細は明かさなかったが、聴取を受けたことは認めた。関係者によると、錦富士は加害者でも被害者でもなく、事情を知る立場として聴取を受けたという。暴力行為の目撃者として聴取を受けたのか問われると「まあ、そういうことじゃないですか」と、否定はしなかった。