アロンソとチームはこの苦境をどう乗り越えるのか(C)Getty Images 元F1王者のフェルナンド・アロンソは、ホン…

アロンソとチームはこの苦境をどう乗り越えるのか(C)Getty Images

 元F1王者のフェルナンド・アロンソは、ホンダとの相性がよほど悪いとみえる。所属するアストンマーティンF1チームは今季からホンダ製のパワーユニットを搭載して今季に臨む予定だが、シーズン前の合同テストでパワーユニットにトラブルが頻発。バーレーンでのプレシーズンテストでは1分36秒536の最下位タイムで、トップタイムを刻んだフェラーリのシャルル・ルクレールよりも4.5秒以上も遅かった。早くも今季のブービーメーカーになるのでは、とF1パドックもざわつきだしている。

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 ホンダ側は「バッテリー系のトラブル」としたが、満足な周回をこなせず、アロンソも2日目にコース上でストップしてしまい、「いくつか問題があり、決して楽な一日ではなかった。走行距離を稼ぐことは重要だったが、十分に稼ぐことができず、PU関連のトラブルによって午後のセッションを早めに終えることになった」とコメントするしかなかった。

 2015年の悪夢がよぎる。ハイブリッドエンジンが導入されたF1に他メーカーよりも1年遅れで参入したが、目も開けられないほど惨憺たる成績に終わった。パートナーシップを組んだのはかつてアイルトン・セナを擁して黄金期を築いた、あのマクラーレン。その時のエースドライバーがアロンソだったのだ。

 マシンのリアを絞る「サイズゼロ」のコンセプトに従ってホンダは手探り状態でパワーユニットを開発したものの、熱処理にてこずって信頼性のトラブルが多発。なかなか出力を上げることができなかった。

 他チームに水をあけられ初年度のコンストラクターズランキングは10チーム中9位。アロンソも日本GPで走行中に「(格下の)GP2エンジンだ」と無線でこきおろす事態で、結局、マクラーレンとのパートナーシップはわずか3年で終了した。

 今季のアストンマーティン・ホンダはその時とそっくり。ただ、11年前と違うのはレッドブルと組んで、その前年まで上質なパワーユニットを走らせていたこと。レギュレーション変更で熱エネルギー回生システムは廃止になったものの、V8のハイブリッドターボエンジンを踏襲しており、これほどまでトラブルが続くのは異常事態なのだ。

 英レース専門メディアの「F1オーバーステア」も「アロンソは3度目のチャンピオンシップ獲得の夢がすでに不可能と見てシーズン末での引退を検討している。そうなれば、ツノダが狙うべきシートが空くことになる」と伝え、今季はレッドブル陣営のリザーブドライバーとして浪人生活を送ることになった角田裕毅にF1復帰の道が開けると伝えるほどだ。

 空力の奇才エイドリアン・ニューウェイが設計したマシンに、世界一になったホンダのパワーユニット。アロンソも淡い期待を抱いていただろうが、それがもろくも崩れ去った。ホンダに対するアレルギー反応が再び出てしまうのか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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