陸上男子マラソンの新旧日本記録保持者対決が実現する。3月1日開催の東京マラソンの直前会見が27日に都内で行われ、日本勢男…

陸上男子マラソンの新旧日本記録保持者対決が実現する。

3月1日開催の東京マラソンの直前会見が27日に都内で行われ、日本勢男子は、日本記録保持者の大迫傑(34=リーニン)と元日本記録保持者で歴代2位の鈴木健吾(30=横浜市陸協)の両招待選手が出席した。

五輪3大会連続出場中の大迫は、昨年12月のバレンシアマラソンで2時間4分55秒をマークし、2021年に鈴木が打ち立てた従来の記録を1秒更新。18年、20年に続き、自身3度目の日本記録を樹立した。今大会には約3カ月での参戦となるが、「状態は悪くないがふたを開けてみないとわからない。ミステリーボックスを開けるような感じ」と表現。一方で、年齢を重ねるごとに「なんか元気になっている」と、自信も伺わせた。

すでに27年10月開催予定のロサンゼルス五輪代表選考会となるMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)の出場権を獲得。今大会は日本レコード更新も期待されるが、本人は記録には無頓着な様子。「こだわりはない。正直、明日あさって更新されようが、自分の記録を超えるために努力するだけ。自己ベストを更新したい。年齢のことも言われるが、向かい風を吹き飛ばす達成感の方が大きい」と自然体を強調した。

大迫に4年ぶりの記録更新を許した鈴木は、巻き返しを期す。「5年間破られていなかったのは陸上界にとってはあまりいいことではないので、そういう意味ではよかった」と大迫の記録更新をたたえつつも、「悔しい気持ちもあった。もう1度力に変えて頑張りたい」と意気込みを語った。

神奈川大を経て、18年から名門の富士通に入社。2021年のびわ湖毎日マラソンで当時の日本記録2時間4分56秒を樹立した。以降は故障などで記録で伸び悩んだが、昨年2月の大阪マラソンでは2時間6分18秒で8位となり、復活の兆しを見せていた。

昨年10月には約7年所属した富士通を退社し、「守られる立場から全てを捨てて突き進んでいく覚悟で」とプロランナーに。大迫が練習拠点とする米国の高地にも訪れ、異例の新旧日本記録コンビで練習も実施。「比較的順調にきている」とうなずいた。

男子は本年度の年間シリーズ(日本選手権)最終戦となる。今大会の結果によりシリーズ年間王者が決定し、10月に愛知開催のアジア大会代表に内定する。また、MGC参加標準記録2時間6分30秒以内をマークするか、2時間9分0秒以内で日本人6位以内に入れば、28年ロサンゼルス五輪日本代表選考競技会MGCの出場権を得られる。