ボクシングの世界ユース金メダル&アマ49戦全勝を誇る期待の超高校生・藤木勇我(18=興国高3年)が大橋ジムに入門し、プロ…

ボクシングの世界ユース金メダル&アマ49戦全勝を誇る期待の超高校生・藤木勇我(18=興国高3年)が大橋ジムに入門し、プロデビューすると27日、発表された。同日、横浜市内のホテルで大橋秀行会長(60)らと記者会見に臨み、プロ転向を正式表明した。指導は元日本スーパーフェザー級王者の岡田誠一トレーナー(43)、12年ロンドン五輪ウエルター級代表の鈴木康弘トレーナー(38)の2人が担当する。主戦場はスーパーフェザー級を予定。4月13日の大橋ジム興行の中で公開プロテスト(B級=6回戦)を受け、6月10日の同ジム興行でプロデビューする予定だ。

中学時代から「未来の怪物」「浪速のモンスター」と注目されてきた逸材。大橋会長から「史上最高の逸材」と表現された藤木は「小さい頃からみていた舞台だったのでワクワクしている。(大橋ジムが)1番自分が成長できる環境だと思った。中量級で日本人世界王者はとても難しいが、自分が必ずそれを。小さい頃らの夢でもある世界王者となりたい。あこがれの(4団体統一スーパーバンタム級王者)井上尚弥さんのように強くなりたい」と意気込みを示した。

興国高で全国大会にすべて優勝し、昨年の全日本選手権も制覇した。最近の高校生の全日本VはWBOアジア・パシフィック・フェザー級王者藤田健児(帝拳)、4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(大橋)、WBA世界スーパーフェザー級3位堤駿斗(志成)と数少ない。アジア・ジュニア大会、U-19世界選手権でも金メダルを獲得しているアマ無敗の超高校生。年齢的には28年ロサンゼルス・オリンピック(五輪)を狙える立場にあるものの、プロ転向を決断した。藤木は「五輪の道は周りの人たちに言われていた。自分の中で悩んでいたが、井上尚弥さんの活躍をみて、早くプロで戦いたいと思った」とプロ志向の強さを決め手とした。

大橋会長は「軽量級では井上尚弥がほとんどやり尽くしたと行っても過言ではない。日本ボクシング界を最高潮に人気にするには中量級、重量級の戦い、その1番手が藤木勇我」と強調。会見では「ザ・キング」の愛称が紹介され、同会長は「本人が『ザ・キング』を1番気に入っていた。由来はアジアと世界のユースで優勝している。優勝=キングなので」と由来を説明。藤木は「気に入っている。プロでも早くチャンピオンにならないといけないと思う」と決意を示した。

高校生とは思えない「規格外」の強さに創刊100年以上の歴史がある米老舗専門誌ザ・リングの12月号にも異例のインタビューが掲載されるなど、海外からも注目されている存在。「モンスター」井上尚弥に続く、次世代の「ザ・キング」藤木は「(井上は)複数階級制覇とか4団体統一とか、本当にすごいことをやっている。自分は本当に何も言えないですけど。とりあえず世界王者になりたいと思う」と謙虚。まずは目の前の大きな目標となる世界王座獲得に照準を定めていた。

◆藤木勇我(ふじき・ゆうが)2007年(平19)12月25日、大阪市生まれ。元プロボクサーの父の影響で小学1年から兄とともに競技を開始。興国高では出場した6回の全国大会(高校選抜、高校総体、国体)をすべて制覇。23年のアジア・ジュニア選手権、24年のU-19世界選手権で金メダルを獲得しアマ9冠。アマ通算戦績は49勝(33RSC)無敗。家族は父直樹さん(52)、母亜矢さん(46)、兄勇利(20=東農大2年)。身長170センチの右ボクサーファイター。