2026年2月22日、千葉県・イオンモール幕張新都心にて、国内最高峰のブレイキンバトル「THE JAM FINAL 20…

2026年2月22日、千葉県・イオンモール幕張新都心にて、国内最高峰のブレイキンバトル「THE JAM FINAL 2026」が開催された。本大会のオーガナイザーを務めるのは、日本人で最も多くのタイトルを獲得し、世界でも有名なBBOY TAISUKEだ。

2018年に「年齢や性別に関係なく世界最高峰の舞台を作る」という熱い想いからスタートした「THE JAM」は、今や日本一の称号を争う大会として確立されている。2025年に行われた過酷な地方予選を勝ち抜いたシードダンサーをはじめ、ルーキーからレジェンド世代まで、今の時代の頂点を歩むダンサーたちが集結。「優勝するのが最も難しい」とも言われる日本最高峰の戦いが、この舞台で繰り広げられた。


MC KENSAKU

Under15 Division

昨今のブレイキン業界の盛り上がりを象徴するように、今大会のUnder 15 Divisionには勢いのある若手が数多く集結した。その中でも特に頭角を現しているWATOやHaLuToといった、次世代のシーンを担う顔ぶれが揃い、トーナメントは序盤から極めてレベルの高いものとなった。

熾烈な争いを勝ち抜き、TOP4へと駒を進めたのは、KEIGO、Hiyori、WATO、Ren renの4名。

準決勝1つ目のカードはKEIGO vs Hiyori。KEIGOはオールラウンドなスタイルで難易度の高いパワームーブをそつなくこなす。対してHiyoriは、軟体を活かしたオリジナリティあふれるムーブで違いを見せ、決勝へ進出した。


Ren ren

続いて、WATO vs Ren renも手に汗握る接戦となった。WATOはTAISUKEと同じく「The Floorriorz」に所属し、すでに世界の舞台でも結果を出し続けている実力派だ。ヘッドスピンやエルボーエアーなど、高難易度のパワームーブを組み合わせたダイナミックなフローで畳みかける。対する福岡予選勝者のRen renも、先日行われた「SUNSHINEJAM」の7tosmoke部門で優勝を収めるなど勢いに乗っているBBOYだ。ムーブ一つ一つのシルエットがこだわり抜かれ、Under 15とは思えない貫禄と完成度を見せつけた。ジャッジの票は3-2と割れたが、この激闘を制したのはRen ren。


Ren ren

決勝は独創的な感性が光るHiyoriと、前回王者のRen renだ。先攻に出たRen renは、インパクトのあるアタックムーブで会場の空気を掴む。その後も内容の詰まったムーブを次々と畳みかけ、説得力のある踊りを見せつける。


Hiyori

対するHiyoriも、持ち味である軟体を駆使した動きや、随所に光るクリエイティブなアプローチで応戦。Ren renとは異なるベクトルで自身の存在感を示し、会場を驚かせた。しかし、技の完成度や最後まで尽きることのなかったムーブのバリエーションの豊富さで差をつけた、Ren renが勝負を分ける形となった。激戦を勝ち抜いた Ren renが、見事大会2連覇という称号を手にした。

Over16 BGIRL Division

今年から初めて開催されたB-Girlカテゴリー。実力者たちが名を連ね、少ないエントリー数ながらも一戦一戦が内容の濃いバトルとなった。

TOP4初戦はYAWARA vs AYANE。YAWARAは軟体とスレッドを組み合わせたフローや独特なシルエットのフリーズで自分の持ち味を表現。対するAYANEはエネルギッシュなフローとパワームーブで応戦し、得意のアローバックでの音ハメできっちり見せ場を作り、決勝へ駒を進めた。


Hio

もう一方のAMAME vs Hioは福岡予選の決勝と同じ顔合わせに。リベンジに燃えるHioは、ヘッドスピンやエアートラックスなどアグレッシブなラウンドを披露。福岡予選勝者のAMAMEは、トップロックで自身のグルーヴを見せつつスムーズなフローで応戦したが、結果はリベンジを果たした形でHioが勝利。

決勝はAYANE vs Hioのマッチアップ。ここでも先攻に出たHioは、足をかけながらの1990から片手ブリッジのフリーズへと繋ぐコンセプトのある動きで会場をロック。


Hio
AYANE

対するAYANEもギアを上げたキレのあるムーブで応える。トップロックでコミカルな動きも交えて余裕を見せつつ、一つ一つのムーブをクリーンに見せる。両者ともにフットワーク、フリーズどのジャンルを取っても隙のない踊りを見せ、決勝にふさわしいハイレベルな戦いとなった。

世代を超えた見ごたえのあるBGIRL決勝は4-1でAYANEが制し、初代女王の座に輝いた。

Over16 BBOY Division

BBOYサイドも、個々のスタイルが色濃く反映されたハイレベルなバトルが展開された。TOP4へは ISAKI、TSUKKI、HAL、Yosh Magneteck Wave の4名が進出。

準決勝初戦のISAKI vs TSUKKI は、ハイレベルなパワームーブのぶつかりあいで甲乙つけがたい接戦となった。TSUKKIは圧倒的なスキルで、彼にしか出せない唯一無二の存在感を放っていた。ISAKIも、シグネチャーのパワームーブを武器にスタイルを出して対抗。キレのあるフローを次々と畳みかけるアグレッシブな踊りで攻め立てる。最後は僅かな差でTSUKKIが勝利をおさめ、決勝へ勝ち上がった。


Yosh Magneteck Wave

会場を最も沸かせたのはHAL vs Yosh Magneteck Waveの一戦だ。先攻のHALは得意のパワームーブから音ハメフリーズで、この日一番の歓声が上がった。対するYosh Magneteck Waveも、同じビートの中でも異なるアプローチによる音ハメで会場の空気を掴む。お互いの良さが際立つベストバウトとなったが、最後までスタイルを貫き通したYosh Magneteck Waveに軍配が上がった。


TSUKKI

決勝戦は、TSUKKI vs Yosh Magneteck Wave。若手筆頭のTSUKKIは、エアートラックスやヘッドスピンなど全ジャンルにおいて質の高いパワームーブを、飽きさせない構成で披露。特にトゥワイスとみられがちなジャンルだが、圧倒的なスキルで違いを見せていた。


Yosh Magneteck Wave

ベテランのYosh Magneteck Waveも磨き上げられたセンスと経験値で対抗したが、最後まで質を落とさず踊りきったTSUKKIが優勝を勝ち取った。

「日本一を獲るのが最も難しい」と称される本大会は、日本のブレイキンシーンのレベルの高さを証明していた。特にUnder15部門をはじめとした若手の台頭が印象的で、2連覇を達成したRen renを筆頭に大人顔負けのスキルと貫禄を備えたBBOY、BGIRLが揃っていた。

単なる競技の枠を超え、現場ならではの生感やHIPHOPカルチャーの熱量を出場者と観客が一体となって共有できたことは、双方にとって極めて価値のある体験となっただろう。来年以降の構想や、練習場所(オープンプラクティススポット)の拡大、さらにはアジア・世界を見据えた国際大会化など、「日本一のその先」へ向かう本イベントの進化から目が離せない。

優勝者コメント

Under15 優勝:Ren ren


Ren ren

THE JAM FINALで去年も優勝して、今年2連覇できてめちゃくちゃ嬉しいです。身内(練習仲間など)と当たることがめちゃくちゃ多くて、その中でも優勝できたのが嬉しかったです。

Over16 BGIRL優勝:AYANEコメント


AYANE

去年はジャッジをさせていただいたのですが、それを見た時に「また絶対に出たい」と思ったのが一つです。あとは個人的に、月に一度は絶対にバトルに出たいと思っていて。練習では味わえない「生感」というか、現場でしか味わえない感覚を大事にしたいなと思って出場を決めました。

決勝でも自分でも予想外のポーズが出ていたりしたのですが、あれは絶対練習ではできない、バトルでしか出ないものなんです。今日は初めて当たる人もたくさんいましたし、これからどんどん上がってくるであろう若い世代の子たちからも良い刺激をもらいました。

人数は少なかったですが、優勝できて本当に嬉しいです。ありがとうございました!

Over16 BBOY優勝:TSUKKIコメント


TSUKKI

ベスト4、決勝と自分のチームメイトとの対戦もありましたが、しっかりとワンバトルずつフォーカスできたのが良かったなと思います。応援してくれた仲間たちには、本当にありがとうございますと伝えたいです。以上です!

BBOY TAISUKEが語る「THE JAM」の次なるステージ


TAISUKE

大会を終えて、今の率直な心境を教えてください。
とりあえず無事に全てが終わってよかったなと、素直に感じています。今回はロゴを作るところからスポンサー集めまで、1から10まで全部自分一人で動いてオーガナイズしたので、トータルで勉強になりました。その過程で、改めて自分がいかに色々な方々にお世話になっていたかということをすごく感じました。また、自分が思っていたよりも遠方の地域から足を運んでくれた人たちが多く、今まで以上に特別な感謝の気持ちが生まれた大会になりました。

部門を分けたこと(Over 16の男女別など)についての手応えは?
今年からOver 16のB-Boy、B-Girlをしっかり分けて、Under15と合わせて3カテゴリーで行いました。B-Girlの人口はまだまだ少ないなと感じた部分もありますが、今はイベントが多くて参加者が選ぶ時代です。その中でこれだけの人たちが集まってくれたことは、次に繋がる自信になりました。


今後の展開について、具体的に考えていることはありますか?
今年はB-BoyもB-Girlもアンダーも、全部門の優勝を関西に持っていかれたんですよね。なので、来年の『THE JAM FINAL』に関しては、開催地を大阪に移してもいいのかなと考えています。また、大会中もマイクで喋りましたが、メガスポーツさんと協力して、ダンサー向けの練習場所を解放する動きを進めています。これを日本全国に『THE JAM オープンプラクティススポット』のような形で広げていきたいです。

来年以降の目標を聞かせてください
来年は『日本一』というよりは、アジア一、世界一を決めるような、もっとインターナショナルな大会に展開したいです。韓国、台湾、中国などからもトップレベルの人間が参加し、いつか『Red Bull BC One』を超えるくらいのイメージでファイナルをやっていこうと思っています。そこを目指して、ここからまた1年スタートしていきます。

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