ブルペン捕手として侍ジャパンに帯同中のDeNA・高城俊人氏 第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で大会連覇…
ブルペン捕手として侍ジャパンに帯同中のDeNA・高城俊人氏
第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で大会連覇を目指す野球日本代表「侍ジャパン」に26日、大谷翔平投手(ドジャース)がついに合流した。チームはこの日、バンテリンドームで練習。凱旋したスーパースターの一挙手一投足に、侍ジャパンナインも興味津々だ。そんな中、大谷の最初のキャッチボールの相手を務めたのは──。
大谷は半袖のアンダーシャツで颯爽とフィールドに姿を現した。ウォーミングアップ中には宮城大弥投手(オリックス)、近藤健介外野手(ソフトバンク)と笑顔で言葉をかわすシーンが見られた。
近藤はもともと2011年ドラフト4位で捕手として日本ハムに入団し、1歳下の大谷と5年間チームメートとしてプレー。バッテリーを組むこともあった。3年前のWBCでも共闘している。「変わってないなという印象。代表でも一緒にやってきていますし、(大谷は今回の侍ジャパンに)すんなり入れたかなと思います」と印象を語る。
一方、コンディション不良のために出場を辞退した松井裕樹投手(パドレス)に代わって追加選出された、プロ2年目の金丸夢斗投手(中日)にとって、大谷はまさに雲の上の存在。「本物だあ……っていう感じですね。会話? あいさつ程度です」と言葉は少なめ。他の若手も同様に緊張気味で、これには近藤も「いや、まあ、そうなるんじゃないですか。僕も知り合いじゃなかったら、なっています」とうなずいていた。
一般には非公開だったこの日の練習で、報道陣がざわついたのは、大谷が外野の左翼付近でキャッチボールを始めた時だった。相手を務めたのは、ブルペン捕手として侍ジャパンに帯同している高城俊人(たかじょう・しゅうと)氏(DeNA1軍用具担当補佐兼ブルペン捕手)だった。
高城氏が振り返るキャッチボール「丁寧に投げている」
大谷の1歳上の高城氏は、福岡・九州国際大付高3年の2011年春、選抜高校野球大会に「4番・捕手」として出場。5試合で19打数12安打(打率.632)1本塁打5打点の活躍をみせ、準優勝に貢献した。準々決勝から決勝の第1打席にかけてマークした「8打数連続安打」は、今も大会タイ記録として輝いている。2011年ドラフト2位でDeNA入りし、オリックスでの1年間を含め、11年間にわたり捕手としてプレー。2022年限りで現役を退いている。
大谷の威力満点の球を受け止めた高城氏は「ご指名? いいえ、ブルペン捕手が僕しか空いていなかったからですよ。彼とは試合をしたことがありますし、昔1度、同い年のコンちゃん(近藤)と一緒にプライベートで関わらせてもらったこともあります」と明かした。
「(キャッチボールでは)緊張しました。というのも、普通にしておけばしないのですが、記者の人たちが凄く集まってきたので、そっちに緊張しました」と苦笑。大谷の球については「そんなに力を入れていなかったと思いますが、丁寧に投げているなと思いました」と評した。
24日まで行われた宮崎合宿で、期間限定のアドバイザーを務め、抜群の存在感を示していたダルビッシュ有投手(パドレス)は“お役御免”でチームを離れたが、大谷の合流で雰囲気がまたガラリと変わった。WBCに向けて、いよいよ臨戦態勢が整っていく。(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)