中山記念は今年で節目の第100回を迎える。印象的なレースは数多いが、今回はここで重賞初制覇を果たし、その後に大きく羽…

 中山記念は今年で節目の第100回を迎える。印象的なレースは数多いが、今回はここで重賞初制覇を果たし、その後に大きく羽ばたいた馬を2頭紹介したい。

 まずは94年のサクラチトセオーだ。93年の3歳時はNHK杯が3着、日本ダービーが11着。その後の長期休養を経て、94年2月に復帰すると、2戦目の900万下特別を快勝する。そこから中2週で中山記念に格上挑戦した。単勝6.7倍の3番人気に推された一戦、道中は中団で脚をためて、直線で馬場の真ん中から鋭伸。古豪のフジヤマケンザンをかわすと、内から迫ったケントニーオー(2位入線→5着降着)をクビ差凌いでゴール。重賞初制覇を果たしたのだった。その後はマイルから2500mまでの幅広い距離で活躍。翌95年の天皇賞(秋)でGIウイナーの仲間入りを果たした。

 2頭目は98年のサイレンススズカだ。97年の3歳時はプリンシパルSを制したものの、大舞台では不完全燃焼が続いた。それでも同年の香港Cから武豊騎手とコンビを組んだことで覚醒。98年の初戦となったバレンタインSで6戦ぶりの勝利を手にする。そして続く中山記念では前半1000mを58秒0のハイペースで逃げながら、後続の2着争いに1馬身3/4差をつけてゴール。遂に初タイトルをつかみ取ったのだった。その後も宝塚記念でGI初制覇を果たすなど、驚異的な逃げで快進撃を続けたが、天皇賞(秋)の4角で競走中止。残念ながら短い馬生を終えることになってしまった。

 今年はエコロヴァルツやマイネルモーントらに重賞初制覇がかかる。彼らは偉大な先輩に続き、勝利をつかみ取ることができるのか。そういった視点でも注目したい一戦となる。

※馬齢は現表記