卓球「ノジマTリーグ」の男女12チームの話題をお届けする「TリーグNEWS」第7回は、男子の岡山リベッツをピックアップ…
卓球「ノジマTリーグ」の男女12チームの話題をお届けする「TリーグNEWS」第7回は、男子の岡山リベッツをピックアップする。田添響(29)は今季、悲願の初優勝への期待を背負い、選手兼監督に就任した。選手としてもダブルスで10試合に出場している若き指揮官が、チームを率いる上での工夫や逆転でのプレーオフ(PO)進出に向けた決意を語った。
田添は今季、想像もしなかった立場で23試合を戦ってきた。チーム初の選手兼監督。「僕で大丈夫なのかなって。将来、監督をやるというイメージはゼロだった」。20代での抜てきに驚きは大きかったが、昨季まで指揮を執った白神宏佑総監督は「責任感が強く、ここぞという時に頑張ってくれる選手だった」と後任に推薦した理由を明かした。
期待に応え、就任早々に大仕事をやってのけた。日本男子のエース・張本智和(22)が前所属先との優先交渉期間が終了して交渉可能になると、すぐに連絡を取った。岡山は初年度から7シーズンでPOに3度進出しているが、初優勝にはそこで勝ち切ることが課題だった。「張本選手が加入することでPOで勝てる確率は高くなる」。Tリーグに限らず、五輪や世界選手権で結果を残せるように全力でサポートするとの熱意も伝え、獲得が実現した。
張本の加入で初Vの機運が高まったが、まさかの開幕4連敗を喫した。「勝てば選手が良かった。負けたら監督が悪いというのが僕の考え」。責任に向き合いながら試合を重ねると、視野が広がっていく感覚があった。「相手の対策練習を考えて、それを選手が試合でやって、はまった時はめちゃくちゃ楽しい」と新たな役割にやりがいも感じるようになった。
張本ら所属選手が出場する国際大会は可能な限り、映像でチェックする。「その選手が今どこを意識して試合をやっているのか。チームに合流した時に、それを否定するようなことは言いたくない」。細やかな工夫も実ってチーム状態は上向き、終盤までPO争いに加わっている。3位・彩たまとは残り2試合で勝ち点5差。「今季は監督として、POに行けば及第点。行けなかったら0点」。逆転を信じて戦い抜く。(林 直史)
◆田添 響(たぞえ・ひびき)1996年6月2日、北九州市出身。29歳。父と兄の影響で6歳の時に石田卓球クラブで始め、福岡・希望が丘高2年時の全国高校総体で8連覇中だった青森山田高を破って初優勝。専大4年時に全日本大学総合選手権団体V。Tリーグは東京で2季、岡山で6季プレー。兄・健汰(30)は東京に在籍。右シェークドライブ型。身長178センチ。