ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケートで日本ペア初の表彰台となる金メダルに輝いた三浦璃来(24)木原龍一(33)組が…
ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケートで日本ペア初の表彰台となる金メダルに輝いた三浦璃来(24)木原龍一(33)組が“ビッグボーナス”を手にした。
26日、所属の木下グループを表敬訪問。同社木下直哉社長から2000万円ずつ、ペアで計4000万円の報奨金を贈られた。日本オリンピック委員会(JOC)、日本スケート連盟からも支給が決まっており「りくりゅう」として総額6800万円を獲得する。
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2の後に「0」が7つ並ぶ金額のボードを目にした瞬間、木原は思わず「え?」と目を丸くした。結成した19年からサポートを受ける木下グループ木下社長から、ペアで計4000万円の報奨金が贈呈。2人は深々と2度お辞儀して受け取ると「たくさん支えられてスケートを続けてこられたので、家族のために使いたい」(三浦)「苦労をかけた両親に好きな物をプレゼントしたい」(木原)と声を弾ませた。使い道まで同じ方向を向くところに、りくりゅうの絆がにじんだ。
五輪では個人で金、団体で銀メダルを獲得。JOCと日本スケート連盟からもそれぞれ金500万円、銀200万円の各1400万円ずつの支給が決まっており、総額は6800万円に達した。「本来ならもっともっと(もらうべき)だと思う」と木下社長。それでも2人は、金額以上に支えてくれた人たちへの存在の大きさをかみしめていた。
木原 僕がペアを始めた13年前は注目されることはなかったけど、ここ数年で多くの方に見てもらえるようになった。自分たちはスケーターとして優れた物を持っていたわけではないが、困った時に助けてくれる人が必ずいた。皆さまと歩んで来られたおかげです。
三浦 なに不自由なくスケートを楽しむことができていることに、本当に心から感謝しています。
もちろん、快挙を成し遂げられたのは2人だからこそだ。互いへの感謝を込めて贈りたい物を問われると、顔を見合わせて即答。三浦が「木原選手はものすごくウイスキーが好き。ウイスキーを贈りたい」と言えば、木原は「璃来ちゃんのほしい化粧品をプレゼントしたい。上限はあるけど」と笑わせた。これからも、プライスレスの未来を紡いでいく。【勝部晃多】
報奨金アラカルト
◆日本オリンピック委員会(JOC) 92年冬季アルベールビル、夏季バルセロナ五輪から制度を導入し、現在は金は500万円、銀は200万円、銅は100万円が贈られる。
◆各競技団体 それぞれで異なる。日本スケート連盟は金500万円、銀200万円、銅100万円。全日本スキー連盟は金300万円、銀200万円、銅100まねん。高額な例では、日本ゴルフ協会は東京五輪から金2000万円、銀1000万円、銅600万円を設定。全柔連や日本水連は支給なし。
◆所属先、スポンサー それぞれで異なる。東京五輪フェンシング男子エペ団体金メダルの見延和靖には、所属するネクサスから1億円が贈られた。
◆海外 東京五輪のやり投げでインドに陸上初の金をもたらしたチョプラは政府や企業から総額2億円超の支給を受けたとされる。
◆五輪以外でも 日本実業団陸上競技連合は15年7月、男女マラソンで日本新記録達成時の1億円を設定(20年3月に終了)。設楽悠太が1度、大迫傑が2度、1億円を手にした。
◆木下グループ 1956年(昭31)創業の総合生活企業。ハウスメーカー「木下工務店」を中心に住宅、医療・福祉、エンターテインメントなどの事業を展開。スポーツはフィギュアスケートや卓球など、多数のトップ選手が所属。総従業員数は約8300人、事業会社数は25社。本社所在地は東京都新宿区西新宿6-5-10新宿アイランドタワー30階。木下直哉社長。
◆りくりゅうのミラノ・コルティナ五輪VTR 団体はショートプログラム(SP)、フリーともに世界歴代3位の高得点で順位点満点の10点を記録し、日本の2大会連続銀メダルに貢献。個人はSPでリフトのミスが出て5位と出遅れたが、フリーで世界歴代最高得点で巻き返し、現行の採点方式で最大得点差を逆転して金メダルをつかんだ。