メダル確定後、リウは中井の下に歩み寄って感慨に浸りながらハグをした(C)Getty Images 現地時間2月22日、約…

メダル確定後、リウは中井の下に歩み寄って感慨に浸りながらハグをした(C)Getty Images

 現地時間2月22日、約2週間に渡って行われたミラノ・コルティナ冬季五輪が閉幕。各国メディアでは、ウインタースポーツの祭典で誕生したさまざまなドラマが振り返られている。

【写真】なんて美しい瞬間!世界に配信されたアリサ・リウと中井亜美の抱擁シーン

 あらゆる名シーンが生まれた今大会にあって「最高の瞬間」として取り上げられているのが、フィギュアスケートの女子フリーで、金メダルを手にしたアリサ・リウ(米国)と銅メダルとなった中井亜美の交わしたハグだ。

 まさにエモーショナルな瞬間だった。大トリという大役にもかかわらず、軽やかな演技を披露した中井は、最終順位確定後にキス&クライで採点結果を知り、「え? 3位!?」と目を丸くしながら歓喜。ここにすぐ隣で待機していたリウが駆け寄り、二人して嬉し涙を流しながらハグ。この時、弱冠二十歳の女王は背中をさすりながら、笑顔で対応した。

 ともすれば、メダル争いで表彰台トップの座を譲ることになっていたかもしれない。そんなライバルと素直に健闘を称え合ったリウ。彼女は後に米老舗誌『PEOPLE』の取材で「アミは本当に可愛いんです」と告白。ハグをしにいった理由については「彼女がスケートを心から愛していることは分かっていたし、アミがジャンプして喜んでいたみたいに、私も一緒に祝いたいって思ったから」と語っている。

 国境を越えたスポーツマンシップは、大会を象徴するワンシーンとしてクローズアップされ続けている。英紙『The Guardian』のブライアン・グラハム記者は「最高の瞬間」として取り上げ、「日本の10代の少女であるアミ・ナカイと、金メダリストとなったアリサ・リウが心の底から祝福する意味で抱きしめた瞬間。気づいたら泣いているのはこっちだった」と記した。

 また、米ウインタースポーツ専門メディア『Snow Brains』も「オリンピックで最も人気の高いアスリートの一人であったリウと、日本のアミ・ナカイとのひとときも、最も心が温まる瞬間の一つだった」と回想。当該シーンを次のように振り返っている。

「その抱擁は世界中に映し出された。二人は揃って祝福を始め、自分たちがやってのけた偉業の重みを徐々に実感していくようだった。世界中に映し出され、感動を広めた抱擁は、大会で最も話題となった瞬間の一つであり、何年も先になろうと記憶に残るに違いないものだった」

 日本でも小さくない話題を生んだ女王と17歳のハグ。その反響はまだまだ続きそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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