阪神の中野拓夢内野手(29)とキャム・ディベイニー内野手(28)による“キャムタク対談”が実現した。日本人選手と外国人…
阪神の中野拓夢内野手(29)とキャム・ディベイニー内野手(28)による“キャムタク対談”が実現した。日本人選手と外国人選手による二遊間コンビは、球界でも例が少ない。言葉の壁がある中で肝要になる、呼吸の合わせ方とは-。互いの理解を深めながら“華麗なる二遊間”の形成に意気込み、ゴールデングラブ賞の獲得にも意欲を示した。
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-キャンプを終え、ここまでの調整は。
ディベイニー「新しい環境に慣れることが主なところ。その中でいろんな人たちに会ってコミュニケーションを取って、すごく順調だよ」
中野「ケガなく来られていますし、自分としてもやりたいことをやりながら来ているので、充実しています」
-お互いの印象を。
中野「日本とは違ったボールを投げる印象ですごく勉強になるし、打撃に関しても、いい打球を打つなと」
ディベイニー「動きとかを見て感動するし、たくさんのことを学ばせてもらっている。自分が小さい頃に好きだった(元レッドソックス)ダスティン・ペドロイア選手の動きに似ている。ボールに対して正面に入って軽快な動きでさばく姿とかね。自分の憧れの選手と似たような選手と一緒にプレーできるのは本当にうれしいんだ。たくさんのことを学んで、これからどんどん吸収していきたいね」
-自分にはない、互いの能力。
中野「肩の強さはほしい。小幡とはまた違った強さというか、スナップの強さは自分が持っていないところなので。そこはうらやましい。また、ハンサムな感じも」
(通訳がディベイニーにハンサムフェイスと伝える)
ディベイニー「ハッハッハ(笑)。間違いなく軽快な足の動きはほしいね。ボールに対しての素早さだったり。(それは)日本野球で、どんなことより大切なことなんじゃないかな。彼の足の使い方や速さは自分にない部分なので学びたいし、ほしいなと」
(続けて)
「あとは彼の考えていること、頭脳かな。小さいところに目を向けているところがある。僕も今、いろんなところを見て学んでいこうとしている。彼が考えていることを学べば、少しでも自分が環境に慣れるための助けになるんじゃないかな」
-土のグラウンドが本拠地になる。中野からアドバイスがあれば。
中野「阪神園芸さんとコミュニケーションを取りながらというか。その日によって土の状態も変わってくるし、雨が降ったり降らなかったりという状況があるので。なるべく園芸さんに今日のグラウンド状態を聞くことや、練習でしっかり確認していけば全然対応できると思います。なのでコミュニケーションっていう部分は大事になってくるかなと思う」
-外国人の遊撃手でゴールデングラブ賞はNPBで過去、1人しかいない(※注2)。中野選手も2年連続が懸かる。そこへの思いは。
中野「まずは自分のことをちゃんとやっていきながら。本当にシーズンは長いので、何かサポートはしていきたいと思っています。連係がうまくいけば見た目もいいというか、そういったところでゴールデングラブには近づくと思う。自分も助けていきながら、お互い助け合いをしていきながらやっていければ、取れるんじゃないかなと思いますね」
ディベイニー「もちろんそういう機会があれば取りたいね。実現に向けては安定していい守備、いい結果を残していかなければいけない」
(続けて)
「やっぱりショートは内野のリーダー的なポジションになる。そのポジションを守るにあたって、他の選手たちの見本となるようなプレー、練習はしていかないといけない。そういう選手になれるように自分ができることを一日一日やって、その上でそのような賞をもらえたらいいね。だけど自分の最終的な目標はチームの勝利に貢献すること。まずはそこに集中して取り組んでいくよ」
(※注2)NPB史上、外国人選手が遊撃手部門でゴールデングラブ賞に輝いたのは元中日のバート・シャーリーのみ。1972年に、現在の三井ゴールデン・グラブ賞にあたる第1回「ダイヤモンドグラブ賞」を受賞した。
◆中野 拓夢(なかの・たくむ)1996年6月28日生まれ、山形県出身。29歳。172センチ、68キロ。右投げ左打ち。内野手。日大山形-東北福祉大-三菱自動車岡崎を経て20年度ドラフト6位で阪神入団。盗塁王、最多安打各1度。ベストナイン、ゴールデングラブ賞各2度。23年WBC日本代表。
◆キャム・ディベイニー(Cam・Devanney)1997年4月13日生まれ、28歳。米国ニューハンプシャー州出身。185センチ、88キロ。右投げ右打ち。内野手。セントラルカトリック高-イーロン大を経て19年度ドラフト15巡目でブルワーズから指名を受ける。23年オフにロイヤルズ、25年途中にパイレーツへ移籍。メジャーでは昨年8月にデビューを果たした。