ミラノ・コルティナ五輪(オリンピック)で日本のフィギュアスケート勢は過去最多6個のメダルを獲得し、大会を締めくくった。2…

ミラノ・コルティナ五輪(オリンピック)で日本のフィギュアスケート勢は過去最多6個のメダルを獲得し、大会を締めくくった。25日には日本選手団「TEAM JAPAN」の解団式が行われ、3月は新たなフェーズを迎える。

ペア日本勢初の金メダルを獲得した三浦璃来(24)木原龍一(33)組などを支えてきたのが木下グループ(本社=東京・新宿区)だ。メダリスト会見では木原が「僕たちの武器は、スケートそのものよりも、何か困った時に助けてくださる方が必ずいてくださった。心からスポンサーさん、全ての方に感謝しています」と思いを込めた。

同社は木原をペアに転向した13年から支え、14年ソチ、18年平昌五輪では成績が振るわない中でも支援を続けてきた。日の目を見ない時代からの支えが、ミラノでは銀メダルの団体だけでなく、個人種目でも花開いた。26日には同社を表敬訪問した三浦、木原に対し、木下直哉社長が2人に2000万円ずつ、ペアで計4000万円の報奨金を贈呈した。木下社長は「龍一くんと初めて出会ったのは13年前。こんな日がくるとは思わなかった」と感慨深げに歩みを振り返った。

3月に入ると、4日にエストニア・タリンで世界ジュニア選手権が開幕する。ジュニア無敗、前人未到4連覇が懸かる島田麻央(17)も、小学生のころから木下グループに背中を押されてきた。拠点は京都・宇治市の木下アカデミー。20年4月に発足し、通年型リンク「木下アカデミー京都アイスアリーナ」で練習を積んできた。

リンク使用料、衣装、振り付けの費用などにも同社の支援が及び、選手の負担軽減につながってきた。島田は11歳だった発足時からのメンバーであり、のちに加わった千葉百音(20=ともに木下グループ)は、ミラノ五輪で4位入賞と健闘した。世界ジュニア選手権には今季大きく飛躍した岡万佑子(16=木下アカデミー)も初出場。25年12月のグランプリ(GP)ファイナルでは、13歳の金沢純禾を含め、世代トップの出場選手6人中3人を宇治が拠点の選手が占めた。30年フランス・アルプス五輪を狙える世代も力をつけている。

木下アカデミーの強みは主に小学生年代であるノービス世代からの一貫した強化。経済的に厳しい才能ある選手が、サポートを力に成長してきた事例も多くある。“りくりゅう”のような世界的な飛躍に向け、選手は日常的に支えを受けてきた。五輪3大会連続出場の坂本花織(シスメックス)らが今季限りで現役引退し、来季以降は新たな時代に突入する女子フィギュア界。世界ジュニア選手権は、次の4年への第1歩となる。【松本航】

◆木下グループ 1956年(昭31)に創業し、1990年(平2)設立の総合生活企業。ハウスメーカー「木下工務店」を核とし、住宅、医療・福祉、エンターテインメントなど多岐にわたる事業を展開。グループ総従業員数は約8300人、関連会社25社を擁する。本社所在地は東京都新宿区西新宿6-5-10新宿アイランドタワー30階。木下直哉社長。