侍ジャパン吉田正尚外野手(32)が26日、あいさつ代わりに特大アーチを放ち、存在感を示した。バンテリンドームで行われた全…

侍ジャパン吉田正尚外野手(32)が26日、あいさつ代わりに特大アーチを放ち、存在感を示した。

バンテリンドームで行われた全体練習でメジャー組の野手では唯一、グラウンドでフリー打撃し、19スイングで5本の柵越え。右翼の4階席の看板に直撃する特大弾もマークし、度肝を抜いた。世界一に輝いた23年の前回大会で大会最多の13打点を挙げた主砲が、世界一連覇に向け、勝負強さを発揮する。

メジャーリーガーの一振りで、周囲を驚かせた。吉田はグラウンドで行われたフリー打撃に臨み、右翼4階席に並ぶ「d払い」の看板にぶち当てる特大弾を放った。「まだフワフワしてますけど、時差ぼけの影響かなと思いながら」と体内時計の調整段階ながら、19スイングで5本の柵越え。コンタクト力、パワーを証明するように快音を響かせた。

侍ジャパンが用意したチャーター機に同乗し、24日に米国から日本に帰国したばかりだが、帰国翌日の25日の非公開練習からチームに合流した。MLBの規定で27、28日の中日との壮行試合2試合は出られず、試合は2日のオリックスとの強化試合から可能。「そこに向けて、とりあえずというところ」と実戦に向けた調整を進める。

左翼のスタメン候補で、打線の中軸で期待される。23年の前回大会では準々決勝以降は4番を任され、準決勝のメキシコ戦では起死回生の同点3ランを放つなど、大会最多の13打点をマーク。勝負強さは侍ジャパン屈指で、唯一の心配は24年10月に手術を受けた右肩の状態だったが、この日のシートノックでは左翼を守り、通常通り送球した。

吉田の背中を追いかけるように、海を渡ったばかりの2人のサムライが、侍ジャパン入りした。3年前、吉田はメジャー移籍の直後だったが、WBC出場を決断。今大会もブルージェイズ岡本、ホワイトソックス村上が参戦を決めた。井端監督は「その流れを作ってくれたのが吉田選手」と感謝するが、吉田は「それだけ素晴らしい舞台だということ」と話した。

侍ジャパンのユニホームに袖を通し、日の丸への熱い思いをにじませながら、決意を新たにした。「歴代の先輩方が築き上げた歴史がありますので、責任というか、重みももちろん感じます。やるからには必死に勝利に向けて、頑張っていきたいです」。マイアミの地で分かち合った最高の瞬間を、新たな仲間とともに再現する。【久保賢吾】