アイスダンスでは疑問符が付く採点が下され、波紋を呼んだ(C)Getty Images ミラノ・コルティナ五輪では、しばし…

アイスダンスでは疑問符が付く採点が下され、波紋を呼んだ(C)Getty Images

 ミラノ・コルティナ五輪では、しばしば採点競技で物議を醸す場面が見られた。とりわけ大きな波紋を広げたのが、フィギュアスケートのアイスダンスだ。ギヨーム・シゼロン/ロランス・フルニエ・ボードリー組(フランス)が金メダル、エバン・ベイツ/マディソン・チョック組(米国)が銀メダルとなった結果は、フランス人審判のジェザベル・ダボワ氏の採点が疑問視された。

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 そして五輪閉幕後、米メディア『BroBible』がフィギュアスケートを巡る“偏向採点疑惑”を大きく取り上げ、注目を集めている。『BroBible』は「大きな論争の後、冬季五輪のフィギュアの採点に明確な偏りがあったことをデータが示している」との趣旨の記事を掲載した。

 記事では米スポーツメディア『Sportico』のレブ・アカバス記者が、Xアカウント「SkatingScores」のデータを、細かく分析したことを紹介。フィギュアの競技全体を通じて「自国選手を採点した59人のジャッジのうち49人が、他国選手に対する平均的な得点と比べて、自国選手により高い得点を与えていたことが分かった」と伝えた。

 特に問題になったアイスダンスでは「自国のジャッジがいた15組のうち14組が、そのジャッジから平均を上回る得点を受けていた」という。また、「自国と同じ国籍のジャッジに採点された100の演技のうち27演技が、その“ホームジャッジ”から最高得点を受けていた。一方で、最低得点を受けたのはわずか2例にとどまった」と具体的な数字を挙げた。

 国際スケート連盟(ISU)は「どの審判団もジャッジごとに得点に幅が出るのは通常のことだ」などと説明。「与えられた得点に全面的な信頼を置いており、公平性への取り組みを完全に堅持している」と強調している。しかし、データで明らかになった“自国びいき”の前では、説得力を欠く。

 シンプルな是正策としては、競技の合計点から最高点と最低点を除外する方法が考えられる。しかし、『BroBible』は「それもまた新たな問題を生む可能性がある」と指摘。フィギュア界がこの問題にどう対処していくかに注目が集まるが、記事は「この競技には、実際に問題が存在していることは明らかだ」と結論付け、採点制度の構造的課題を浮き彫りにしている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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