金メダルを手に、笑顔を浮かべたナイト(C)Getty Images 金メダル獲得に沸いた直後の“騒動”が波紋を呼んでいる…

金メダルを手に、笑顔を浮かべたナイト(C)Getty Images

 金メダル獲得に沸いた直後の“騒動”が波紋を呼んでいる。

 現地時間2月19日、ミラノ・コルティナ冬季五輪で金メダルを獲得したアメリカ女子アイスホッケーチームは、ドナルド・トランプ大統領の一般教書演説への招待を辞退。国内で驚きの声が広まっている。

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 一連の対応についてチーム広報は「金メダルを獲得したアメリカ女子ホッケーチームを招待していただいたことに心より感謝し、並外れた功績が認められたことを大変光栄に思っている」と公表。その上で招待を断った理由として「日程の都合と、以前から決まっていた学業と職業上の予定」と明言。スケジュール上のやむを得ない判断であったとした。

 ただ、一部メディアでは他でもないトランプ大統領の態度が女子選手たちの反感を買ったと伝えられている。

 英紙『Daily Mail』によれば、22日に行われた決勝でカナダを破って、女子と同様に金メダルを獲得した男子チームに対して、トランプ大統領はロッカールームで行われた祝勝会に電話で参加。その場で「君たちが望むなら軍用機か何かを送ることもできる。最高の夜だ」と一般教書演説に招待したのだが、「まぁ女子チームも呼ばなければならないのは分かっているだろう? もしも招待しなければ、おそらく私は弾劾されると思う」と笑いながら発言。この模様がSNS上で拡散され、大きな反発を生んでいた。

 実際、皮肉のネタとされた選手たちは憤りを隠そうとはしていない。女子ホッケーチームのキャプテンであるヒラリー・ナイトは、米スポーツ専門局『ESPN』の番組「Sports Center」において「私は下品な冗談だと思った」と率直な想いを口にした。

「残念ながら多くの成功、つまりオリンピックでアメリカ代表として活躍し、金メダルを獲得する偉業を成し遂げた女性たちの成功を覆い隠してしまっている。私たちはただ、彼女たち(女子ホッケーチーム)の並外れた努力を称えたいし、祝福し続けることに集中している。あの下品なジョークで栄光の価値を損なうようなことは決してしない」

 トランプ大統領の失言をバッサリと切り捨てたナイトは、「今回の件は、スポーツ界だけでなく、あらゆる業界において、女性についてどう語るべきかを考える上で、非常に良い教訓になると思う」と言及。「女性は劣っているわけではない。私たちの成果は、その偉大さ以外の何ものにも覆い隠されるべきではない」と訴えた。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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