◇卓球 ◇WTTシンガポール・スマッシュ 第5日(26日、シンガポール・OCBCアリーナ) 【シンガポール 26日=宮下…

◇卓球 ◇WTTシンガポール・スマッシュ 第5日(26日、シンガポール・OCBCアリーナ)

 【シンガポール 26日=宮下京香】女子シングルス3回戦が行われ、世界ランク12位の大藤沙月(ミキハウス)は、同7位で全日本選手権4冠の張本美和(木下グループ)にゲームカウント0―3(7―11、8―11、9―11)で敗れ、3回戦で敗退した。21歳は「張本選手には完敗という形で終わってしまった。1ゲーム目から限られたことしかさせてもらえなかった。相手の方が安定力や戦術の幅が大きかったと感じます」と唇をかんだ。

 国内外で何度も対戦し、WTTの大会では大藤の2勝3敗だった。第1ゲーム(G)から相手に上回られたのはサーブ。「今までの対戦ではサーブは固まったところに出してきていたので、自分はいろんなレシーブを出したり、そこで仕掛けられていた」。しかし張本美はサーブの回転やコースを1球ごとに散らしてきた。「(レシーブは)入れるだけになってしまって、そこで相手の有利な展開になった」と大藤は予想外の展開を振り返った。

 第2G中盤から大藤が息を吹き返し、一時7―7に追いついたが、張本美は再びサーブからの3球目攻撃など、多彩な攻撃を見せた。大藤は「ラリーにしたら五分五分という気持ちで戦っていました。ただ、相手のサーブから3球目だったり、自分が対応できなかった」と悔しがった。それでも今後に向けて「課題がはっきりした」という。「自分から打ちに行く分にはいいが、打たされている時にミスが出る。そこは一つ、自分の中で新しい戦い方を見つけていきたい」と見据えた。

 最大の目標にしている28年ロサンゼルス五輪に向けても、成長し続けなければならない。日本女子は張本美を筆頭に世界ランク上位に多くの選手が名を連ね、上位選手が得る国際舞台で戦う権利をつかむのも簡単ではない。大藤は「目標としてはWTTで今季5勝。まだ1回なので、少しずつ。1大会で自分ができるパフォーマンスを上げていきたい。今の日本女子は、1大会がすごく大事になるが、あまり周りを見過ぎずに自分が強くなることを目標に頑張って行きます」と悔しさをバネに、飛躍につなげる。

 ◇シンガポール・スマッシュ 卓球の世界ツアー「WTT(ワールド・テーブル・テニス)」において最も格付けが高いグランドスマッシュ。年間で最大4大会。今年は6~7月に米国、8月に欧州、10月にも中国で開催。男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルスの5種目が行われる。付与される世界ランクに関わるポイントも大きく、各種目優勝で2000ポイント。賞金総額は155万米ドル(約2億4000万円)、シングルス優勝で賞金10万ドル(約1500万円)。