「2月のこの時期にこんなに150キロを超える投手が出るとは……」 14年連続NPBドラフト指名を目指す四国アイランドリー…
「2月のこの時期にこんなに150キロを超える投手が出るとは……」
14年連続NPBドラフト指名を目指す四国アイランドリーグplus・徳島インディゴソックスの投手陣が現在、NPBスカウト、関係者のみならず中四国地区の野球関係者を騒然とさせている。
徳島は2月24までに高知県内でファームがキャンプ中だった埼玉西武ライオンズ、中四国社会人野球の雄・JFE西日本との対戦含むオープン戦3試合を消化。結果は全試合で先制点を奪い、主導権を握ったまま快勝。JFE西日本戦では6投手の継投で5安打完封勝ちまで演じてみせた。
その軸となっているのが冒頭に記した充実一途の投手陣である。特に入団2年目右腕たちの成長は著しく荒木 誠也(戸畑出身)が155キロ、権田 翼(大垣日大出身)が154キロ、鎌田 州真(国士舘出身)が153キロ、石井 康輝(箕面学園出身)が152キロといずれも自己最速を更新。加えて権田は落差のある130キロ前半のチェンジアップ、鎌田が「落差を使い分けている」と話す140キロ前後のフォーク、荒木・石井は多彩な球速帯・球種の投げ分けで変化球でもアウトを取れる能力を有しており、今から秋までの成長度に大きな期待がかかる。
一方、今季トミージョン手術から本格復帰となる白川 恵翔(池田出身)は、西武戦でも主軸3人を無難に無失点投球。球速も最速148キロまで回復しており、一昨年、韓国プロリーグで4勝をあげた投球術もブラッシュアップした完全復活は目前だ。
また元・広島東洋カープの小林 樹斗(智弁和歌山出身)も徳島での初登板となったJFE西日本戦では2回を投げ2奪三振無失点。この日最速149キロをマークしたストレートと「大瀬良 大地さん(長崎日大出身)との自主トレーニングの中で投球感覚の大事さを学んだ」中で編み出した130キロを超えるツーシームのコンビネーションは社会人打者では全く対応できず。プロ復帰へまずは順調な一歩を踏み出したといえるだろう。
ここまでのオープン戦3試合を終え、徳島インディゴソックス・岡本 哲司監督は「チームで3個しか三振が奪えなかった西武戦の後には『三振を獲れるボールを投げられるように』と課題を与えたが、JFE西日本戦では10個三振を獲れるようになったことはよかった。ただ、西武の投手は球速が遅くても三振を獲れる決め球を持っている。その残像をしっかり頭に置いて今後もやってほしい」と投手陣を激励した。
同時に「試合の勝負所を心得てやれている」と一定の評価を与えた野手陣については「西武の選手たちはみんな全力疾走のポイントを持っていた。そこは見習ってほしい」とNPB基準の目標をぶらさず、さらなる努力を求めている。
この後は将来性豊かな最速148キロ右腕・黒木 大地(帝京出身)、角度と重量感を併せ持つ150キロ超のストレートを備える中嶋 太一(桐光学園出身)、黒木 優(九州文化学園出身)をはじめ、高校・大学・社会人から入団1年目の投手陣も実戦デビューの予定。彼らも間もなく競争の列に加わることになる2026年の徳島インディゴソックスはシーズン前から激しいチーム内競争が繰り広げられること間違いなしの状況である。