<UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL):Rマドリード2-1ベンフィカ>◇25日(日本時間26日)◇プレーオフ第2戦◇…

<UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL):Rマドリード2-1ベンフィカ>◇25日(日本時間26日)◇プレーオフ第2戦◇サンティアゴ・ベルナベウ

【マドリード=高橋智行通信員】レアル・マドリード(スペイン)はホームでベンフィカとの注目の一戦を2-1で勝利し、2戦合計3-1で16強へ駒を進めた。

Rマドリードは1次リーグを最終節で今回と同じ相手に敗れて9位で終了し、決勝トーナメントストレートインを逃した。アウェーで行われたプレーオフ第1戦はビニシウスに対するプレスティアーニの人種差別問題が大きな注目を集めた中、1-0で先勝した。

アルベロア監督はミリトン、ベリンガム、ハイセン、セバージョスに加え、13ゴールで大会得点のエムバペをけが、ロドリゴを出場停止で欠く中、オサスナ戦から先発メンバーを3人変更。システムは4-4-2で、ビニシウスとゴンサロが前線でコンビを組んだ。

ベンフィカは1次リーグをギリギリの24位で通過し、プレーオフに進出。ポルトガルリーグでは3位と苦戦している。前回の対戦でのレッドカードでベンチ入り禁止のモウリーニョ監督は、週末の試合からスタメンを5人変更し、4-2-3-1で臨んだ。渦中のプレスティアーニは欧州サッカー連盟(UEFA)からの暫定出場停止によりメンバー入りできなかった。

第1戦の人種差別問題により緊張感の高まる中で開催された、欧州カップ戦通算6回目の対戦は前半、2試合合計スコアで1点を追うベンフィカが積極的に攻める形でスタート。やや後方で構えたRマドリードは、ビニシウスがボールを持つたびに3000人を超えるベンフィカサポーターから激しいブーイングを浴びていた。

こう着状態の続く中、ベンフィカは14分にパブリディスがディフェンスラインの背後に走り込み、右サイドからクロスを入れる。アセンシオにクリアされたボールがゴールに飛び、クルトワにセーブされるも、ラファ・シウバがそのボールを拾って蹴り込み、早々に先制点を記録した。

劣勢だったRマドリードはこの失点に気落ちせず、16分にバルベルデのマイナスのパスを、チュアメニがゴール正面からダイレクトで合わせ、すぐさま同点にした。

序盤落ち着きのなかったRマドリードだが、この得点で冷静さを取り戻していく。ピッチを広く使って攻撃を仕掛け、32分にギュレルが混戦からゴールネットを揺らすも、VAR確認後にゴンサロのオフサイドで取り消された。

ゴールが必要なベンフィカは終盤に反撃し、38分に決定機を掴むも、リオスがペナルティーエリア内で放ったシュートはクルトワにファインセーブされた。

Rマドリードは後半、調子を上げて序盤から主導権を握り、11分にアレクサンダー=アーノルドがペナルティー内で個人技を発揮してシュートを打つが、惜しくも枠を捉えられなかった。

それまで押し込まれていたベンフィカは15分、ビニシウスのドリブルをカットしたボールを起点に攻撃を組み立て、ラファ・シウバがペナルティーエリア手前からミドルシュートを放つも、アセンシオの足先に当たった後、クロスバーをかすめていった。

リードを守るため、徐々にカウンター狙いに切り替えていったRマドリード、32分、空中戦でカマビンガと激しくぶつかったアセンシオが胸部から落ちた後、首を痛めて担架で運ばれるアクシデントが発生した。

続く35分、ラインを高く上げたベンフィカの背後にバルベルデが鮮やかなスルーパスを通し、ボールを受けたビニシウスはそのままドリブルでペナルティーエリア内に侵入し、冷静に右足インサイドでボールをゴールに流し込み、決勝点を記録。その後、第1戦のようにダンスでゴールの喜びを表現した。

後半、安定したパフォーマンスを披露したRマドリードは2-1の逆転勝利を飾り、決勝トーナメント進出を決定した。ラウンド16ではマンチェスター・シティーか日本代表MF守田英正が所属するスポルティングと対戦する。

人種差別発言が大きな話題となった一戦。マッチMVPに輝いたチュアメニは「人種差別に立ち向かうすべての人の勝利だ。サッカーよりも大切なことがある」と口にした。試合前のスタンドにはスペイン語で「人種差別反対」の横断幕が掲げられた。そして「ビニシウスは自信を失わず、自分のやるべきことに集中し続けた」とチームメートを慮った。