「広島春季キャンプ」(25日、沖縄) 広島が25日、春季キャンプを打ち上げた。1日からは宮崎県日南市で1次キャンプ、1…

 「広島春季キャンプ」(25日、沖縄)

 広島が25日、春季キャンプを打ち上げた。1日からは宮崎県日南市で1次キャンプ、14日からは沖縄県沖縄市に拠点を移し、野球漬けの日々を送った。ドラフト1位・平川蓮外野手(21)=仙台大=は対外試合デビューから6試合連続安打をマークするなど、存在感を発揮。同2位・斉藤汰直投手(22)=亜大、同3位・勝田成内野手(22)=近大=らとともにルーキーの力で、チームに活気をもたらしていくことを誓った。

 キャンプ最終日はあいにくの雨。そんな空模様を忘れるようなワクワク感を、この男は抱かせてくれる。平川は自身初のキャンプを堂々と完走。「80点ぐらいですかね」と笑顔で自己採点し、「まずはけがなく1カ月を終えることができて、ほっとしています」と充実感を漂わせた。

 「存在感を出す」というテーマを掲げ、キャンプイン。そこから約1カ月間、その言葉をグラウンドで体現し続けた。打撃練習では左右両打席から鋭い打球を連発。守備でも自慢の強肩を披露し、観客をどよめかせる場面もあった。日南での1次キャンプでは疲労を考慮され、紅白戦に指名打者で出場することはあったが、別メニューでの調整は一度もなし。「野球だけじゃなく、コンディショニングの面でも成長できた」と、プロ仕様ボディーへと仕上がりつつある。

 沖縄へ拠点を移してからも“平川劇場”は続いた。対外試合デビューとなった15日・巨人戦(那覇)から6試合連続安打を継続中。そのうち5試合で複数安打をマークし、計28打数13安打、打率・464、1本塁打、3打点と大暴れ。「積極的に初球から自分のスイングができた」と初対戦の投手に対しても臆することなくバットを振り抜き、ドラ1の称号がだてではないことを証明した。

 平川の背中を追うように同期も牙をむいた。ドラフト3位・勝田はオープン戦の打率4割超えで平川と“レンナル”コンビを結成し、打線をけん引。同2位・斉藤汰、同4位・赤木も奮闘を見せ、27日からは育成2位・岸本の1軍昇格も決まった。「(ドラフト同期の)9人全員が1軍に登録されて試合に出ればチームは強くなる。自分たちの世代が頑張りたい」と平川。ドラ1として「引っ張るじゃないですけど、自分らしさを出していきたい」と、黄金世代の先頭に立つ覚悟を示した。

 開幕まで残り約1カ月。激しいレギュラー争いが続いていく中でも、平川に気負いはない。「一喜一憂せずにみんなやっていると思うので、シーズンが始まってもルーキーらしく、楽しく野球をやりたいなと思います」。新風を吹き込む若き力。“新鮮力”が逆襲を狙うチームの起爆剤となる。