こんにちは。パラスポデザインカレッジ5期生の守屋です。2026年1月17日(土)、パラ陸上、デフ陸上、パラトライアスロン…

こんにちは。パラスポデザインカレッジ5期生の守屋です。

2026年1月17日(土)、パラ陸上、デフ陸上、パラトライアスロンの選手と一緒にトレーニングができるワークショップが、世田谷区立総合運動場 陸上競技場にて開催されました。

本ワークショップには多くの方が参加し、参加者は「短距離マスター」と「ランニング(長距離)」の2つのコースの中から自分に合ったほうを選択し、担当する選手から直接指導を受けることができます。

私もこのワークショップに参加するとともに、イベントを企画した東京都スポーツ推進本部スポーツ総合推進部事業推進担当課長の渋谷 徹様にインタビューを実施しました。

ーー今回の取り組みを企画されるにあたって、特に大切にされた企画への想いや、その背景について教えてください。

今回のワークショップは「パラスポーツと〇〇」をテーマにしています。身近な関心事とパラスポーツを組み合わせることで参加者の方にパラスポーツへの興味・関心を深めていただき、実際に競技を観戦するといった行動変容につなげていく取り組みです。

背景としてパラスポーツ自体は日常生活で触れる機会が限られていることもあり、身近にパラスポーツを感じている人は、決して多くはないと思います。

そのうえで特に大切にしたのは、今回は陸上競技を題材にしていますが、ワークショップを通じて、パラスポーツをより身近な存在として感じていただきたいという点です。

実際にアスリートと一緒に走る体験をしていただいて、体を動かす楽しさを知っていただけたと思いますし、お喋りしながら、またお菓子を食べながらの交流会を設けることで、アスリートをより身近に感じていただき、「コアなファン」として継続的に応援して関わっていただける方につながっていくことを目指して企画しています。

ーー今回のワークショップでの経験や学びをどのように活かして欲しいと考えていますか?

体の使い方やトレーニング内容は、日常では体験できないアスリートならではのトレーニングなので、きつさもあったかと思います。そういう体験を通じて、走ることの楽しさや体を動かす面白さを実感してもらいたいという思いがありました。

また、今回はパラアスリートやデフアスリートで国際大会の金メダリストの方も参加されています。選手との交流を通して、アスリートの速さ・技術・凄さを、肌で感じた経験が、今後、競技を観たり応援したりするきっかけになれば嬉しく思います。

こうした経験を通じて、障がいに対する理解を深めていただくこと、障がいの有無に関わらず、グループの中で違いがあっても、一緒に楽しくスポーツができるという実感を、日常生活の中でも大切にしてもらえたらと考えています。

ーー実際やってみて障がいの有無もそうですが、それぞれの運動の能力についてもあまり気にせずに応援し合っていたというのがすごく印象的に感じました。

まさにその点は、今回のワークショップで特に大切にしていたところです。

車いすを利用している方、聴覚障害や知的障害のある方など、様々な参加者が一緒になって走りましたが、運動している最中は、違いを強く意識する場面は少なかったように感じます。それぞれの特性がありながらも、一緒にスポーツに取り組める、という事を感じていただけたならば、今回の取組みは成功だと考えています。

ーーTEAM BEYOND(チーム ビヨンド)として、取り組みが将来の子供たちや社会全体にどのような影響をもたらすことを期待していますか?

TEAM BEYONDの取組みの目的として、「パラスポーツを応援するファンを増やすこと」に加えて「パラスポーツを社会に根付かせる」というのがあります。

東京2020パラリンピックの開催をきっかけに、パラスポーツの中には、以前より広く知られるようになった種目もあると感じています。

今回のランニングワークショップを通じて、障がいのある方もない方も同じフィールドでスポーツを体験し、相互理解が生まれたと思います。あるいは共感するという気持ちも芽生えたのではないでしょうか。取組みを通じて、パラスポーツが身近な選択肢として自然に応援・参加できる環境が広がっていくことを期待しています。

さらにこうした積み重ねが、東京都が目指す「共生社会」の実現に向けて少しずつ形になっていくのだと考えています。その一助となるようTEAM BEYONDの事業を今後も取り組んでいきたいと思っています。

ーーさいごに

私自身も各ワークに参加しました。

1500m走で国際大会入賞を果たしている井草貴文選手のワークでは、高い障害物を使った股関節周りのストレッチを体験。100m走で国際大会入賞経験のある吉田彩乃選手のトレーニングでは、選手が普段アップとして行っているサーキットトレーニングを実際に体験することができました。

各トレーニング終了後には、長距離部門の体験者が選手とともに陸上トラックを走り、短距離部門の体験者は全員でリレーを実施。会場は大いに盛り上がりました。

走ることの得意・不得意に関わらず、参加者が体を動かすことそのものを楽しんでいる様子が随所で見られました。

今回の経験を通して、「体験者により満足してもらうためにはどのような工夫ができるのか」を改めて考える機会となりました。これからPDC5期生として、その学びを活動に生かしていきたいと思います。

文:パラスポデザインカレッジ 守屋勝司