「NARグランプリ2025」の授賞式が24日に行われ、年度代表馬と4歳以上最優秀牡馬に選出されたディクテオンを管理する…

「NARグランプリ2025」の授賞式が24日に行われ、年度代表馬と4歳以上最優秀牡馬に選出されたディクテオンを管理する荒山勝徳調教師、騎乗した矢野貴之騎手が喜びを口にした。

 ディクテオンはJRA所属時に23年浦和記念、名古屋グランプリ、24年白山大賞典と重賞3勝を挙げ、昨年春に大井転入。上半期はダイオライト記念4着、川崎記念2着、帝王賞4着と上半期は善戦止まりが続いたが、下半期に入ると一気に本領を発揮しコリアCと東京大賞典を連勝した。地方馬が東京大賞典を勝利するのは、20年ぶりの快挙だった。

 年度代表馬に満場一致で選出されたことについて、荒山師は「東京大賞典は20年ぶりの地方馬の優勝ということで重みもありますし、次からも恥ずかしいレースはできない馬になったなと実感しています」とコメント。矢野騎手は「素晴らしい馬に乗せていただいたこと非常に感謝していますし、数ある騎手の中から選んでいただけて光栄です。地方ナンバーワンとしての競馬を見せないといけないので、自分の技術も成長させないといけないと思います」と話した。

 海外でのタイトル獲得となったコリアCは、厩舎・騎手ともに韓国遠征経験があっての準備が功を奏したという。荒山師は輸送を心配した部分もあったが、「飛行機を降りると思いのほか大丈夫だよ、という雰囲気で余裕があった。現地でも追い切りを消化して負荷をかけられたことで、強い勝ち方につながった」と精神面のタフさも明かした。

 当初の印象と成長について聞かれると、「初めは調教でも右トモをケアしながらだったが非常に強化されていて、今はハードトレーニングをしてもほぼ気にならないほど。中身が充実してきている」と述べた。また矢野騎手は操縦性の高さを長所に挙げ、「乗りやすくて不安なくレースに行ける」と評価した。

 3月にはドバイWC参戦を予定。荒山師は「自分の管理馬を出走させるのは夢でした。いつか行ければよいなと思っていたが現実になったうえ、年度代表馬で行けるというのはドラマだなと。このドラマを完結させるために、最高の結果で帰ってきたい」。矢野騎手は、「7年前に騎乗した経験があり、いつかまた乗りたいと思っていた。チャンスをいただけて夢のようだが、夢だけじゃなくて関係者に満足してもらえるレースをしたい」とそれぞれ意気込みを語った。

 なお、荒山師は最優秀賞金収得調教師賞、最優秀勝率調教師賞、殊勲調教師賞、矢野騎手は最優秀賞金収得騎手賞、殊勲騎手賞、特別賞にも選ばれている。