韓国プロ野球・SSGランダースに移籍した武田翔太投手が、出身地の宮崎に姿を現した。14年間在籍したソフトバンクのユニフォ…

韓国プロ野球・SSGランダースに移籍した武田翔太投手が、出身地の宮崎に姿を現した。14年間在籍したソフトバンクのユニフォームを脱ぎ、韓国球団の一員として地元のグラウンドに立つ。背番号23を背負い、新たな挑戦に踏み出した32歳の表情には、決意と落ち着きが同居していた。

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韓国球団のユニフォームで故郷のグラウンドへ

SSGランダースのフューチャーズ(2軍)が、2026年の春季キャンプを宮崎で実施している。奇しくも、そこは武田の故郷だった。

宮崎県宮崎市出身の武田は、宮崎日大高校時代に汗を流したこの土地で、韓国球団のユニフォームに袖を通すことになった。練習後の取材に応じると「不思議な感覚だ」と率直に語る。地元でのキャンプについては「より落ち着いて練習に集中できている」と笑顔を見せた。かつて高校球児として夢を追った宮崎の地で、今度は韓国球界での再起を目指す。この地は原点であり、新たなスタート地点でもある。

トミー・ジョン手術を経て韓国移籍へ

武田は2011年ドラフト1位でソフトバンクに入団した。ルーキーイヤーから8勝を挙げ、2015・16年には2年連続2桁勝利を達成。NPB通算66勝をマークした。2015年プレミア12、2017年WBCで侍ジャパンに選出された実績を持つ。

しかし近年は故障に苦しんだ。2024年4月に右肘のトミー・ジョン手術を受け、シーズン全休。2025年6月に二軍で実戦復帰を果たしたものの、1勝2敗の成績にとどまる。同年10月1日、戦力外通告を受けた。

そこに手を差し伸べたのがSSGランダース。KBOが2026年から新設した「アジア・クォーター制度」を活用して獲得に動き、年俸20万ドルで契約したと報じられている。武田自身、移籍理由を「一番最初に声をかけてくれた球団だった」と明かした。

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言葉の壁を越えて復活へ

韓国での生活に言葉の壁はある。「言葉は通じないが、チームに自然と溶け込めるよう努力している」と現状を語った。一方で、若手投手から変化球について助言を求められるなど、チーム内でのコミュニケーションは徐々に深まっているという。

手術からの回復途上にある右肘だが、本人は完全復活への自信をつかみつつある。かつて「九州のダルビッシュ」と呼ばれた投手が、韓国球界で再起を目指す。地元・宮崎でのキャンプを経て、新たな戦いが本格的に始まる。

海を渡って新たな一歩を踏み出した32歳。故郷の地で再起への準備を整える姿に、宮崎のファンも熱い視線を送っている。武田翔太の第二章が、いよいよ幕を開ける。