◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」 大相撲で熱海市出身の熱海富士(23)=伊勢ケ浜=が、節分の3日に帰省した。地元の2…
◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」
大相撲で熱海市出身の熱海富士(23)=伊勢ケ浜=が、節分の3日に帰省した。地元の2つの小学校を訪問し、その後は3か所の神社で豆まきを行うなど、忙しい一日を過ごした。「あたみん」と呼ばれ親しまれる地元人気力士に密着した。
本場所中はあまり取材を受けないと言われているが、子供たちの前では饒(じょう)舌だった。187センチ、197キロの巨漢。伊豆山小を訪れた時には「なんで、そんなに大きくなったんですか?」という児童の質問に、笑いを交えながら「給食で多い時には牛乳を10本飲んだ」と答えて驚かせた。体育館に移動すると、マットで囲まれた“特設土俵”で子供たちの挑戦を受けた。女子児童に押し倒されるなど、楽しいひとときを過ごした。
西前頭4枚目だった1月の初場所では、2横綱を撃破するなど12勝3敗と大活躍。優勝決定戦では新大関の安青錦(21)=安治川=に首投げで敗れ静岡県勢初優勝は逃したが、3度目の敢闘賞を受賞した。春場所(3月8日初日・エディオンアリーナ大阪)では、静岡県出身で戦後初の三役となる小結に昇進した。
かつて静岡は“相撲後進県”と言われ、なかなか名力士が育たなかった。しかしここ数年、焼津市出身の兄弟子・翠富士(29)=伊勢ケ浜=も幕内で優勝争いを繰り広げるなど、健闘している。県内の相撲ファンと同様に、私も地元力士が賜杯を抱く姿を早く見たい。(スポーツ担当・塩沢 武士)
◆塩沢 武士(しおざわ・たけし) 1993年入社。元高校球児。静岡支局でBリーグ、陸上、水泳、相撲など幅広く取材。