サッカーJ1で昨季3位と躍進した京都は、24年10月からイングランド1部ボーンマスとパートナーシップを締結している。ト…

 サッカーJ1で昨季3位と躍進した京都は、24年10月からイングランド1部ボーンマスとパートナーシップを締結している。トップチームから下部組織まで、選手、スタッフの交流や、スカウト情報の共有、育成活動のサポートなど手広く連携をとる。スポーツ報知では、2クラブの関わりについて随時特集。今回は25年12月にボーンマスU―21の練習に参加した、京都U―18所属のDF児玉一成(17)、MF松本瑛太(17)にオンラインでインタビュー。体感した世界基準のサッカーを、今後の飛躍への糧にしていくことを誓った。(取材・構成=後藤亮太)

 京都がボーンマスとパートナーシップを締結したことで始まった取り組みの一つが、トップチームの若手や下部組織に所属する選手のボーンマスでの練習参加。24年に続き、2度目となった今回は、MF平賀大空(そら、20)=現・J2山形へ期限付き移籍中=と、U―18所属のDF児玉、MF松本の3選手が約10日間、現地で過ごした。

 児玉と松本はともに世代別日本代表にも選出される逸材。身長181センチの児玉は守備の強さや統率力を武器とするセンターバックで、松本は高い技術を生かした攻撃的なプレーを得意とする中盤の選手。練習参加したカテゴリーはU―21だったが、クラブの未来を担う有望株2人にとっては、世界基準を体感する貴重な時間になった。

 児玉「フィジカル的には日本と全然違った。スピードやボールを持った時の一歩の長さであったりとかは、やっぱり日本では実感できないような経験で、すごい刺激的でした。早い段階で世界で一番すごいリーグで戦っているチームの練習に参加出来たことはアドバンテージになる」

 松本「プロとほぼ変わらない強度を体験できたのは本当にすごくいい経験になりました。一番はフィジカルの面で差を強く感じた。自分はそこまで身長が(167センチと)大きくないので、体の大きさだったり、スピードとかには遅れをとっていた。やっぱり海外で通用していくためには、技術だけじゃなくて、スピード、自分の足りないフィジカル面も強化していかないと改めて強く思いました」

 初日の練習では強度の高さや英語での指示などへの適応に苦しんだ部分はあったというが、一方で、松本が「最初はフィジカルに驚かされたけど、技術は日本の方が優れている。技術で勝負をいかにできるかどうかだと思い、そこで負けないようにという感じでした」と振り返るように、自身のストロングポイントは、通用するという手応えも同時につかんだ期間にもなった。

 京都とボーンマスはともに強度の高いサッカーを特長にしており、24年シーズン、1試合におけるフィールドプレーヤー(GK以外)1人あたりのハイインテンシティ(20km/h以上)での平均走行距離(インプレー90分換算)は、京都が世界1位で2位がボーンマス。親和性は高く、練習前のミーティングなどで求められる基準を知ったことで、改めてその重要性を再確認することができたという。

 児玉「(ボーンマスの)トップチームとU―21の映像を比較しながら使ってミーティングをしていた。ここでこういって奪いに行くという指示とか、前線からのプレスであったりとかは、京都サンガとすごく似ているなと思った」

 松本「どちらも走ることが当たり前、前提でミーティングとかもしていて、それはユースでもやっていかないといけない。ボーンマスに練習参加した時も、(京都の)キャンプに参加した時もそうでしたけど、やっぱり一人一人がめちゃくちゃ走る。走力を一番大事にしているチーム同士なのかなとは思いました」

 練習参加だけではなく、最終日にはブライトンU―21との練習試合にも出場。また現地ではプレミアリーグを2試合観戦するなど、貴重な時間となった。初年度の24年にU―18からボーンマスの練習に参加したMF尹星俊(18)とFW酒井滉生(18)が今年からトップ昇格したように、4月から高3になる2人もまた、ボーンマスの練習参加を経験したことで、より一層目標は明確になった。

 児玉「まずは高校卒業と同時に京都サンガのトップチームに入団することと、京都サンガで1年目からスタメンで出ることを目標にしている。その後には、プレミアリーグだったり、ブンデスリーガ(ドイツ)で活躍して、A代表に入りたいっていうのが夢です」

 松本「まだ2種登録はされていないですけど、登録されたら、どんどんプロの方でやれるような選手になっていくことと、プロになってからは、なるべく海外で経験をたくさんして、サッカーやっているみんなが自分の特長を知っているくらい有名な選手になりたい」

 パートナーシップを締結したことで生まれた交流が、若い選手たちの未来にもつながっている。