中山記念を制し、後にGI馬へと上り詰めた馬は少なくない。ここではちょうど30年前、サクラローレルが単勝9番人気の低評…
中山記念を制し、後にGI馬へと上り詰めた馬は少なくない。ここではちょうど30年前、サクラローレルが単勝9番人気の低評価を覆し、重賞2勝目を手にした一戦を振り返る。
この年の中山記念は上位伯仲モードだった。前年の皐月賞を制したジェニュインが1番人気に推されたが、単勝は3.7倍。2番人気のナリタキングオーが4.4倍、3番人気のエーブアゲインが6.5倍、4番人気のセキテイリュウオーが7.3倍だから、唯一のGI馬といっても断然の支持を受けているわけではなかった。
レースは伏兵のウインドフィールズが引っ張った。中団前寄りにナリタキングオー。これをマークするようにジェニュインが進み、その外にエーブアゲイン。セキテイリュウオーは後方からレースを進めた。迎えた直線、伏兵のペガサスが先頭に躍り出るが、これを追うようにナリタキングオー。最内からはジェニュインが追い上げてくる。そして次の瞬間、外から強襲したのがサクラローレルだった。実に1年1カ月ぶりの実戦とあって9番人気に甘んじていた伏兵が、グングンと脚を伸ばす。内の各馬を一瞬でかわすと更に突き放し、2着のジェニュインに1馬身3/4差をつけてゴール。前年の中山金杯に続く2つ目のタイトルをつかみ取ったのだった。
勢いに乗ったサクラローレルは、続く天皇賞(春)も制してGIウイナーの仲間入り。年末には有馬記念を制し、同年のJRA賞年度代表馬に選ばれたのだった。