「広島春季キャンプ」(24日、沖縄) 女子ソフトボール界のレジェンド、宇津木妙子氏(72)=ビックカメラ高崎シニアアド…
「広島春季キャンプ」(24日、沖縄)
女子ソフトボール界のレジェンド、宇津木妙子氏(72)=ビックカメラ高崎シニアアドバイザー=が24日、広島の1軍キャンプを訪問し、新井貴浩監督(49)と新井良太1軍打撃コーチ(42)に“金言”を授けた。宇津木氏は五輪で2度、ソフトボール女子日本代表をメダル獲得へ導いた名指導者。8年ぶりのV奪還を目指す新井カープに、自身の経験を踏まえながら熱いエールを送った。
ソフトボール界のレジェンド指導者の言葉に、新井監督が真剣な表情で耳を傾ける。“勝ち方”を知る名将が新井カープに金言を授けた。激励に訪れた宇津木氏は「やっぱり、勝ちにこだわらないとプロじゃない。期待しています」と、笑顔の中に鋭い眼光を光らせながら、V奪還への確かな期待を口にした。
宇津木氏は日本代表監督として00年シドニー五輪で銀、04年アテネ五輪で銅メダルに導いた。現在はビックカメラ高崎のシニアアドバイザーを務めており、チームが沖縄でキャンプ中。カープとチーム宿舎が同じという縁もあり、午後からコザしんきんスタジアムに足を運んだ。
新井監督とは勝負の世界における「厳しさ」について深く意見を交わしたという。宇津木氏は「言葉は悪いけど、選手がいい子では勝てない。新井監督には『もっと鬼になって』と伝えました。やっぱりそのぐらいの覚悟をファンは期待している。いい意味でのシビアさが必要かなという話はさせてもらいました。私も勉強させてもらいました」と力説。チームの先頭に立つ者としての心構えを互いに確認した。
かつての教え子には“宇津木流”のティー打撃を伝授した。新井1軍打撃コーチは、中日での新人時代に2時間半も連続でノックを打ち続けた間柄。約4年ぶりに再会したという師は、トスを高低ランダムに放り、的確に捉える練習法を説き、ドラフト6位・西川に実演。「いろんなボールがある中で対応していかないと」と狙いを説明し、体感時速170キロ超の世界で戦った経験を、まな弟子と若鯉に惜しみなく伝えた。
新井監督は名将の訪問を「指導者としても人間的にも尊敬しています。ためになる話をたくさん聞かせていただきました」と感謝。新井打撃コーチも「同じバットとボールを使う競技。参考になる部分は多い。引き出しの一つにしたい」と、再会したレジェンドの言葉を心に刻んだ。
新井兄弟との熱い交流を終えた宇津木氏は「今年はやってくれるんじゃないですか」と太鼓判を押して球場を後にした。リーグ優勝、そして悲願の日本一を報告することが、最高の恩返しになる。
◇宇津木妙子(うつぎ・たえこ)1953年4月6日生まれ、埼玉県出身。ユニチカ垂井で14年間プレー後、86年に日立高崎(現ビックカメラ高崎)で監督。日本代表監督では2000年シドニー五輪で銀、04年アテネ五輪で銅メダルに導いた。